東急線の忘れ物をブックオフでリユース販売、廃棄物削減へ実証実験

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 東急電鉄は、東急線の駅や車内などの忘れ物のうち法的な保管期限が過ぎたものを「ブックオフ」でリユース(中古)品として販売する実証実験を行う。リユース品として再流通させることで、どの程度の環境負荷低減効果があるかを検証する。

 東急線の鉄道施設で拾得された忘れ物は、持ち主が見つからず、かつ法的な保管期限を過ぎた場合は廃棄物として処理される。同社が廃棄する忘れ物の量は年間で約25トン(2020年度)あるが、傘や衣類、服飾雑貨、かばん類など、使用できるものが数多く含まれているという。

 こうした物品を、ブックオフグループの店舗でリユース販売することで、環境負荷低減効果を検証する。実証実験の期間は2021年12月から22年3月までを予定する。リユース販売によって東急電鉄が得た収益は、再生可能エネルギー100%で走る世田谷線「SDGsトレイン」の電力購入費などに充てる。

 また、21年12月15日から約1カ月間、武蔵小山駅(東京都品川区)の商業施設「エトモ武蔵小山」1階で、ブックオフによる不要品買い取りイベントを実施する。

記事執筆者

ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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