ホームセンターカインズのＰＢがモンドセレクション金賞を受賞
昨日に引き続き、もう1本カインズ（群馬県／土屋裕雅社長）の話――。
ホームセンター大手カインズの「ビール風味発泡アルコール飲料（新ジャンル）」のPB（プライベートブランド）｢黄金（こがね）350ml」が、2011年モンドセレクション金賞を受賞した。
モンドセレクションは、ベルギー政府の主導で1961年の創設以来、消費生活製品を評価し、品質に応じ銅、銀、金および最高金賞といった優秀品質賞を、それらの商品に授与することをミッションとしている。
独立専門家審査員グループによって公平な立場から審査し、その高品質を評価・表彰した商品であることを認定するもので、モンドセレクション優秀品質賞ラベルのロゴは世界的に認知度が高いことで知られている。
小売業のＰＢとしては、セブン‐イレブン・ジャパン（東京都／井阪隆一社長）の「からだにうるおうアルカリ天然水」の2年連続（2007年、2008年）最高金賞受賞やローソン（東京都／新浪剛史社長）の「プレミアムロールケーキ」（2010年、2011年）の金賞受賞などのケースがあるが、非食品小売業のＰＢが食品で受賞するのは極めて珍しい。
さて、「黄金」は、こだわりの麦芽と香り高いホップを使って、麦本来の味わいとコクを十分に引き出し、飲みごたえのある本格的な味わいに仕上げた商品。遺伝子組換えの可能性のあるコーン・スターチ及び大豆タンパク等は一切使用しておらず、その旨さと喉ごしで、2010年8月に発売してから現在までに、年間1000万本を超えるペースで売り上げる大ヒット商品となり、消費者から大きな支持を得た。
１缶当たり(350ml)の価格は78円と業界最安値。発売時の85円からさらに7円のプライスダウンが図られた。タイで生産し、物流の見直しによる流通コストの削減によって、リーズナブルプライスを実現した。
製造小売業を目指すカインズは、近年、酒類の自社開発にも力を入れ、2009年にはサントリーの協力を得てチリワイン「ＲＩＣＯ ＲＩＣＯ」（リコ・リコ）を発売、通年で約70万本を販売している。
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