有効求人倍率2月は1.09倍、前月から0.01ポイント低下 失業率2.9%

ロイター
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都内の横断歩道を渡る人々
3月30日、 厚生労働省が発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は1.09倍で、前月から0.01ポイント低下。都内で2020年6月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 30日 ロイター] – 厚生労働省が30日発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は1.09倍で、前月から0.01ポイント低下。ロイターがまとめた市場予測1.10倍も下回った。総務省が同日発表した2月の完全失業率は2.9%だった。

有効求人倍率は仕事を探している求職者1人当たり、企業から何件の求人があるかを示す。

企業側の求人状況を示す月間有効求人数(季節調整値)は前月に比べて1.5%ポイント減少した。求人は3カ月間有効で、今回は20年12月、21年1月、同2月の求人が反映されたもの。新型コロナウイルスの感染再拡大に伴って一部地域に緊急事態宣言が発令されていたことなどが下押しにつながったとみられる。

月間有効求職者数(季節調整値)は前月に比べて0.3%ポイント減少した。微減となったものの、2月は休業期間中の収入減を補てんするためにダブルワークを希望する人が出たり、休業長期化に伴って自己都合で退職して転職しようとする人も見られたりしたという。

2月の新規求人数(原数値)は前年同月比14.6%減。産業別では、人手不足の傾向にある建設業が同10.0%増となったものの、宿泊・飲食サービス業が同41.0%減と大きく落ち込んだ。このほか情報通信業、卸売・小売業、生活関連サービス・娯楽業がいずれも同23.2%減となった。

総務省が同日発表した2月の完全失業率(季節調整値)は2.9%。ロイターの事前予測調査で3.0%が予想されていた。

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