中国GDP、5.3%増に加速=投資好調、予想上回る―1~3月期

時事通信社
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中国北京のスーパーの野菜売り場で買い物する人たち
〔写真説明〕スーパーの野菜売り場で買い物する人たち=7月13日、中国・北京(EPA時事、資料写真)

 【北京時事】中国国家統計局が16日発表した2024年1~3月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比5.3%増加した。伸び率は前期の5.2%から拡大。市場予想(4.6%)も大幅に上回った。不動産不況は続くものの、投資の伸びが全体をけん引した。

 投資動向を示す都市部固定資産投資は4.5%増、インフラ投資が6.5%増、製造業の投資が9.9%増と好調だった。ただ、不動産開発投資は9.5%のマイナスだった。

 一方、3月の鉱工業生産は前年同月比4.5%増、小売売上高は3.1%増と、市場予想を下回った。

 また、この日発表された3月の住宅販売動向によると、主要70都市の8割超に当たる57都市で新築物件価格が前月から下がった。過半数の都市で値下がりするのは10カ月連続で、市況の底打ち感は依然見えない状況だ。 

 政府は今年の経済成長目標を「5.0%前後」に設定している。3月に開かれた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では財政赤字の拡大を実質的に容認。内需の落ち込みでデフレ懸念が強まる中、財政出動により景気対策を加速する方針を打ち出していた。

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