経常利益、４期連続増＝設備投資額は最高―昨年１０〜１２月期

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　財務省が４日発表した２０２３年１０〜１２月期の法人企業統計調査によると、全産業（金融業と保険業を除く）の経常利益は前年同期比１３．０％増加した。増益は４四半期連続。設備投資（ソフトウエア投資を含む）は半導体にけん引され１６．４％増と過去３番目の高い伸びを示し、金額としては１０〜１２月期で過去最高を更新した。

　経常利益額は２５兆２７５４億円で、１０〜１２月では最高だった。内訳を見ると、製造業が１９．９％増の８兆８５８４億円で、２四半期ぶりのプラス。部品の供給制約の緩和を背景に自動車など輸送用機械が８０．７％増と好調だった。非製造業は９．５％増の１６兆４１７０億円で、１２四半期連続のプラス。コロナ禍の行動制限緩和で人出が増え、インバウンド（訪日客）需要も回復した。

　設備投資額は１４兆４８２３億円で、増加は１１四半期連続。製造ラインの拡張や生産体制強化に取り組む半導体メーカーなど情報通信機械が大幅に増えた。好業績を背景に企業の旺盛な投資意欲が示された。　

　財務省は調査結果について「景気の緩やかな回復を反映している」（担当者）と分析。中国をはじめとする海外景気の下振れ、物価上昇を今後の企業活動のリスク要因として注視していく方針を示した。