中国GDP、4.9%増=不動産低迷、景気の足かせに―7~9月期

時事通信社
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中国浙江省寧波市の住宅建設現場で働く労働者
〔写真説明〕中国浙江省寧波市の住宅建設現場で働く労働者=9月17日(AFP時事)

  【北京時事】中国国家統計局が18日発表した7~9月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比4.9%増加した。伸びは4~6月期(6.3%増)から減速。不動産市場の低迷が景気回復の足かせになった。

 幅広い投資動向を示す1~9月の都市部固定資産投資は3.1%増。このうち不動産開発投資は9.1%減となり、マイナス幅は1~8月(8.8%減)から拡大した。中国政府は今夏以降、住宅ローン金利の引き下げや住宅購入制限の緩和などの措置を打ち出しているが、市場では「不十分」との声も上がっている。 

 9月の小売売上高は前年同月比5.5%増と、伸びが加速した。ただ、住宅需要を反映する建築・内装材料は8.2%減となり、前月に続いてマイナス。鉱工業生産は4.5%増で、前月から横ばいだった。

 1~9月期の経済成長率は5.2%。中国政府は2023年の成長率目標を「5%前後」に設定している。統計局の報道官は記者会見で「(10~12月期に)成長率が4.4%以上になれば、年間目標に到達できる」と説明し、達成に自信を示した。 〔写真説明〕中国浙江省寧波市の住宅建設現場で働く労働者=9月17日(AFP時事)

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