コンビニ弁当、店内調理で強化=異業種参入で競争激しく―竹増ローソン社長

時事通信社
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 ローソンの竹増貞信社長はこのほど、時事通信のインタビューに応じ、主力の弁当を一段と強化する考えを示した。弁当を巡っては、コロナ禍の巣ごもり需要を取り込もうとした飲食店の参入やスーパーの商品拡充で「業界の垣根がなくなった」と指摘。競争が激化する中、店内調理や宅配などを通じ品質やサービスの強化に努める方針だ。

 竹増社長は2022年を振り返り、食品などの値上げが広がる中で「生活防衛と『いいモノ』への消費の両面の動きが出てきた1年だった」と語った。ただ、外出意欲が高まった22年夏以降の消費回復は一時的で「23年は生活防衛意識がさらに高まる」と見込んでいる。

 自社商品の価格戦略に関しては、トイレットペーパーなどの生活必需品の価格を可能な限り抑えると強調。一方、付加価値を持つ商品は「購入客とコミュニケーションをしながら適切な価格帯を模索したい」と話した。

 ローソンは22年11月、食品ロスやプラスチックごみの削減といった地球環境に配慮した取り組みを進める実験型店舗「グリーンローソン」の1号店を東京都内にオープンした。25年までに100店舗に拡大する方針だが、竹増社長は「もっとピッチを上げたい」と前倒し達成への意欲も示した。

ローソンの竹増貞信社長
インタビューに答えるローソンの竹増貞信社長=9日、東京都品川区 時事通信社

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