キリンが高アルコールチューハイ強化、サントリーに対抗へ

2019/02/22 12:40
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2月21日、キリンビールは缶チューハイなどRTD(Ready To Drink)戦略説明会を開き、2019年はストロング系と呼ばれる高アルコール度数(7─9%)の商品を中心に販売を強化していく方針を示した。都内のスーパーマーケットで2014年6月撮影(2019年 ロイター/Yuya Shino)

 

[東京 21日 ロイター] – キリンビールは21日、缶チューハイなどRTD(Ready To Drink)戦略説明会を開き、2019年はストロング系と呼ばれる高アルコール度数(7─9%)の商品を中心に販売を強化していく方針を示した。

 

「キリン・ザ・ストロング」の販売を前年比3割超伸ばすなどして、全体でも市場成長を上回る販売を目指す。

 

ストロング系は「安く早く酔える」ことから消費者の支持を集め、市場規模は年々拡大。2018年の市場規模は14年比で1.7倍に拡大した。同社はこれまで、スタンダード系(中アルコール度数、4─6%)を中心した品ぞろえの「氷結」でトップシェアを維持していたが、2018年にストロング系でシェアを伸ばしてきたサントリースピリッツの「‐196℃」にトップの座を明け渡した。

 

2019年は氷結が前年比8.2%増の約4200万ケース(1ケースは250ミリリットル缶24本換算)、キリン・ザ・ストロングが同33.3%増の約1000万ケース、「本搾り」が同6.5%増の約1150万ケースの販売を計画。キリン・ザ・ストロングの販売増や氷結ストロングのリニューアルなどを通じて、RTD全体では前年比8.5%増の約6500万ケースと、市場の成長見込み(同6─8%増)を上回る販売を目指す。

 

(志田義寧)

 

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