街角景気、3カ月連続改善=物価高に懸念―5月

時事通信
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都内の道を行き交う人々
内閣府が8日発表した5月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比3.6ポイント上昇の54.0と3カ月連続で改善した。(i-stock/dk1234)

 内閣府が8日発表した5月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比3.6ポイント上昇の54.0と3カ月連続で改善した。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、社会経済活動が正常化に向かいつつあることが背景にある。一方、物価高による悪影響も懸念されている。

 基調判断は「緩やかに持ち直している」と、前月の「持ち直しの動きがみられる」から上方修正した。2020年1月から盛り込まれてきた新型コロナの影響に関する文言はなくなった。調査期間は今年5月25~31日。

 調査では「3年ぶりに規制のないゴールデンウイークで、来客数が非常に多かった」(東北の観光型ホテル)などと、消費の回復を歓迎する声が目立った。

 ただ、ロシアによるウクライナ侵攻や円安進行に伴う物価高騰を踏まえ、「食品の値上げが増えて需要の減少につながっている」(東海のスーパー)との指摘もあった。

 2~3カ月先の見通しを示す先行き判断指数は2.2ポイント上昇の52.5だった。

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