「サンシモデル」をアレンジ!万代、高収益のネットスーパー戦略とは
関西の有力チェーン、万代(大阪府/阿部秀行社長)のネットスーパーが関西圏で急速に勢力を拡大している。スーパーサンシ(三重県/田中勇社長)が展開するネット宅配プラットフォーム事業「JAPAN NetMarket( ジャパン・ネットマーケット)」に加盟、ネットスーパー事業への参入からわずか2年弱で黒字化を達成し、月商約3500万円に到達する店舗も現れた。万代ではどのような戦略のもと、事業を推進しているのか、事業責任者に聞いた。
「サンシモデル」をベースに早期黒字化を達成!

万代がスーパーサンシの主催する「JAPAN NetMarket」に加盟し、ネットスーパー事業に参入したのは2020年のことだ。万代で店舗運営・ネット宅配事業部担当・取締役を務める和久正樹氏は、「関西圏、とくに大阪府では首都圏ほどネットスーパーが普及しておらず、ブルーオーシャン状態だった。他社に先駆けて、これから成長産業になるであろうネットスーパー事業を立ち上げた」と話す。
万代はそれから約2年間の準備期間を設け、22年に店舗出荷型ネットスーパーを「万代南津の辺店」(大阪府大東市)に導入した。それを皮切りに、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、三重県の店舗内に次々と配送拠点を設立。24年12月末時点で38店舗への導入が完了し、個人会員は約1万5000人に上る。
事業構造は基本的に「サンシモデル」に倣っている。まず、
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