24年1月15日号 切迫の物流変革

「『2024年問題』が突き動かす! 切迫の物流変革」 2024年4月1日から物流業界にも適用される働き方改革関連法による時間外労働の規制強化は、食品小売企業にとっても、企業の売上や業績に損害を与えうる深刻な問題となっています。 この「2024年問題」を契機に、食品小売業は目策の対応策だけではなく、自ら物流戦略を立て、サプライチェーン全体の効率化を図っていくことが求められます。それは、従来の食品小売システムを再構築するような大変革を必要とするものです。 この物流問題にいかに対応していくべきか…本特集では、先行企業の好事例や専門家の提言により、そのヒントを提示します。

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編集後記

 このところ、関西在住の母に会った際は、母のスーパーでの買物の様子を観察するようにしています。

 今号の新店戦略レポート「万代紀伊川辺店」での取材の翌日にも、母と同店に買物に行ったところ「あれも安いこれも安い」と大喜び。財布のひもが緩んだようで、わたしもちゃっかり牛肉を買ってもらいました。「奇を衒わずにちゃんといいものが安く買えるスーパーって実は珍しいよね」と母。

 万代は、こうした“普通”なようでいて真摯に考え抜かれた実直な売場づくりで消費者の心をつかんでいるのだなと改めて実感。その詳細はぜひP54~56をご覧ください!

植芝

 今号の特集「売場づくりと販促の教科書」で、カルディのページを担当しました。調査を行ったのは調布パルコ店ですが、誌面に使用した店舗写真は、自宅近所にある東京・下高井戸店のもの。実は、カルディの第1号店でもあります。

 同店の近くには魚屋や総菜屋が軒を連ねる「下高井戸駅前市場」があり、両者とも地元の顔でした。しかし、残念ながら駅前市場は24年3月をもって取り壊される予定です。一部の店は市場外へと移転するそうですが、街を象徴する風景が失われるのは寂しいです。

 古き商売から、明日につながるビジネスヒントが得られるかもしれません。カルディ1号店の探訪とあわせ、市場があるうちにぜひ下高井戸へお越し下さい。

(松岡)

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