【米アマゾン】7~9月期の営業利益は約11倍の37億ドル

2018/10/29 17:15
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 米アマゾン・ドットコムが発表した2018年7~9月期の営業利益は前年同期比10.7倍の37億2400万ドル(約4170億円)だった。海外事業は3億8500万ドルの赤字(前年同期は9億3600万ドルの赤字)だったものの、北米事業は18倍の20億3200万ドル、クラウドサービスのAWS事業が1.8倍の20億7700万ドルと大きく伸びた。売上高は29.3%増の566億ドル、純利益は11.3倍の28億8300万ドルだった。

 

 北米事業では、食品宅配「プライム・ナウ」で子会社の自然食品スーパー、ホールフーズ・マーケットからの配送を60都市以上、店頭受け取りサービスを10都市以上に広げた。また、レジなしで自動精算できる小型店舗「アマゾン・ゴー」をシアトル、シカゴ、サンフランシスコで5店舗出店、人気商品を集めた店舗「アマゾン4スター」をニューヨークに出店するなど、オンラインと実店舗との連携を強化している。8月にはオンライン薬局のピルパックを買収、今後は処方薬のインターネット通販事業を強化する方針だ。

 

 会社トータルで直営のオンラインストアの売上高は10.1%増の290億ドルと伸び率は鈍化傾向にあるが、アマゾン・マーケットプレイスに出店する第3者の売上高は31.1%増の103億ドルと高い伸びを示している。利益率の高いアマゾン・マーケットプレイスとAWS事業が会社全体での高い利益成長につながっている。ホールフーズを中心とする実店舗の売上高は42億ドルだった。

 

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