【米ウォルマート】商品のピッキングにロボット活用の実証実験

2018/08/15 10:00
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 米ウォルマートは、オンラインで注文を受けた商品のピッキングにロボットを活用する実証実験を始める。オンラインで注文した商品を店頭で受け取る「グロサリー・ピックアップ・サービス」を同社は米国内の約1800店舗で展開しているが、これまでは従業員が店頭在庫から商品をピッキングし、利用者に渡していた。

 8月3日に改装オープンしたニューハンプシャー州セーラムのスーパーセンターでは、店舗横に約2万平方フィート(約1858平方メートル)の専用倉庫を設置。倉庫内の商品在庫をロボットがピッキングし、従業員の手元まで運ぶ。従業員は運ばれてきた複数の商品を受け渡し用の箱に詰め込んで、利用者に渡す。倉庫にはドライブスルーが併設されており、利用者の車に乗ったまま商品を受け取ることができる。生鮮食品については、従来通り従業員が店頭在庫からピッキングする。

 セーラムの店舗では10月からグロサリー・ピックアップ・サービスを開始、ロボットは年内に稼働させる。この倉庫ロボットはマサチューセッツ州のベンチャー企業、アラートイノベーション(Alert innovation)が開発した。同店では商品の宅配サービスも年内に始める予定だ。

 セーラムの店舗では、商品受け取り専用のピックアップタワー(オンラインで注文した商品を自動で受け取ることができるタワー型の宅配ボックス)、従業員が携帯型スキャナーとレシートプリンターで商品の清算を行う「チェックアウト・ウィズ・ミー」なども導入した。

 

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