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第157回

2017年10月15日

有機農産物を1兆円市場へ最大手として成長を牽引する! 
オイシックスドット大地 代表取締役会長 藤田 和芳

DIAMOND Chain Store

──ローソンとの提携関係は今後どうなりますか。

 

藤田 大地を守る会は13年にローソンと業務・資本提携を結びました。今回の経営統合ではオイシックスがオイシックスドット大地に社名変更し、大地を守る会を吸収合併するかたちです。ですから、ローソンはオイシックスドット大地の株主ということになります。

 

 現在、ローソンは大地を守る会の商品を関東の約2500店舗で販売できる体制を築いています。今後はたとえば健康志向型の「ナチュラルローソン」での取り扱いが増えることを期待しています。また、オイシックスドット大地としては、ローソンが手がける食品EC「ローソンフレッシュ」で「きっとおいしっくす」をすでに販売しています。

 

契約農家の育成に注力、年商1000億円をめざす

──アマゾンジャパンが「Amazonフレッシュ」を開始するなど食品ECの競争環境が厳しくなっています。どのように戦いますか。

 

藤田 たしかに業界での競争は激しくなってきているとは思いますが、有機野菜という市場で見ると、まだまだ拡大の余地が大きいと考えています。

 

 日本は海外と比較して、食材の品質に対して消費者の関心は高いのですが、それとは裏腹に有機野菜の市場規模は極めて小さいのが実情です。たとえば、アメリカのオーガニック市場は4.8兆円、EUは4.0兆円、ドイツやフランスなどがそれぞれ1兆円程度と言われています。これに対して、日本のオーガニック市場は農林水産省によるとわずか1300億円です。人口規模から考えても、日本のオーガニック市場は少なくとも1兆円あってもおかしくありません。ですから、市場規模がまだ小さいぶん伸び代が大きいと言えるでしょう。大手小売業もオーガニック市場に参入してきています。今は市場をもっと大きくすることが重要だと思っています。

 

──オイシックスドット大地の中長期の年商目標はありますか。

 

オイシックスドット大地 代表取締役会長 
藤田 和芳

藤田 大地を守る会の契約農家の周辺には一般の農家があります。慣行栽培を行っているそうした農家は価格競争の影響を受けますから、経営が不安定で後継者も育ちにくい状況になってきています。しかし大地を守る会は、有機・無農薬食材の会員制宅配事業の草分けとして42年もの間、事業を続けてきており、「農業で食べていける」と確信した後継者が育ってきています。今後はわれわれが契約農家からの仕入れ数量をさらに増やし、多くの農家が誇りを持って農業を続けていくことができるようにしていきたいと思っています。じつは、技術力のある農家の争奪戦がすでに始まっています。運転資金を融資しながら農家を囲い込んでいる例もあるほどです。

 

 われわれはできるだけ早い段階で年商1000億円を達成したいと思っています。オーガニック市場を1兆円規模にするため、業界ナンバーワンの企業として成長を牽引していきたいと考えています。

 

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