バロー(Valor)

2029年度に営業収益1兆円めざし、関西エリアへの出店を強化

 バローホールディングスはSM(食品スーパー)を中心に、ドラッグストア、ホームセンター、スポーツクラブ、流通関連などの事業を手がける。2023年度(24年3月期)連結業績は、営業収益8077億円(前年度比6.3%増)、営業利益228億円(同13.9%増)、経常利益256億円(同11.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益119億円(同57.1%増)だった。同社は23年度、「コネクト2030~商品・顧客・社会を繋ぐ」を戦略目標とする中期3カ年経営計画の最終年度を終えた。

 SM事業では製造機能を生かした商品力の向上や来店目的を明確にした「デスティネーション・ストア」への転換を進め、関西エリアへの新規出店や18店舗で生鮮部門の強化を目的とした改装を行った。4店舗を新設、3店舗を閉鎖した結果、SMの23年度末店舗数はグループで317店舗となった。中核会社バローで既存店売上高が前年度比5.6%伸長し、売上総利益率が上昇した結果、事業全体で増収増益となった。同社は29年度に営業収益1兆円到達に向けて経営改革を進め、①ホールディングスによるグリップ力の強化、②主力のSM事業を支えるグループ企業群の再編成、③関西エリアへの出店強化を含めた異質競争によるダイナミズムの創出をめざすとしている。24年度から始まる中期3カ年経営計画では、最終年度にあたる26年度における財務KPIとして営業収益9100億円、営業利益272億円、経常利益300億円を掲げる。

 24年度は、デスティネーション・ストアへの転換を推進するため、積極的な既存店投資を行うとともに、SM事業やドラッグストア事業においても関西への出店を予定する。新店は、SM12店舗、総菜専門店等11店舗、ドラッグストア26店舗、ホームセンター(専門業態を含む)4店舗、スポーツクラブ1店舗、ペットショップ9店舗の計63店舗の新設を計画している。24年度の連結業績は、営業収益8400億円(23年度比 4.0%増)、営業利益235億円(同2.9%増)、経常利益264億円(同3.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益123億円(同3.0%増)を見込んでいる。

代表取締役会長兼CEO : 田代 正美

売上高売上高
総利益率
売上高
営業利益率
売上高
販管費率
売上高
経常利益率
売上高
当期純利益率
807,795百万円25.9%2.8%26.1%3.1%1.4%

決算期:2024年3月 / 連結

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