週刊スーパーマーケットニュース バロー 、AI活用で食品ロス削減を実現!
バローホールディングスが「食品産業もったいない大賞」(主催・食品等流通合理化促進機構、協賛・農林水産省)で農林水産大臣賞を受賞した。「食品廃棄ロス18%削減、欠品19%削減、発注作業時間27%削減という成果に加え、売上2.3%増加、利益4.9%増加などの効果を確認」。昨年1月から5月にかけて、スーパーマーケットバロー31店舗に、気象データや人流統計データなどを活用し、AIで来店客数を予測する「サキミル」を応用した実験の結果で、総菜部門を担い工場を持つグループ会社の中部フーズ、日本気象協会、ソフトバンクが共同し、総菜の「AI需要予測・自動発注」システムを構築して行った。その後、昨年11月からはバロー全店で運用を開始。わずか4週間で、対象商品の食品廃棄ロスが対前年比11.8%削減という成果を達成。昨年の恵方巻の生産では、事前予約のプロモーション拡大や予測に基づく管理強化で廃棄ゼロを実現した。(1月31日~2月6日までのニュースをまとめました)
コープさっぽろ
組合員と開発した星屑昆布使用の「濃厚つゆ」
組合員と開発した液体つゆ「濃厚つゆ」を2月18日から販売する。鰹節専門店の「にんべん」の協力も得て商品化した濃厚つゆで、北海道製造の醤油や道産ホタテエキスを使用。商品に不可欠な昆布は、広尾町産の星屑昆布(出荷不可の端材を加工した昆布)を使用した。500㎖税込516円。
ベイシア
オンラインショップがジャンル大賞を受賞
オンラインモール「楽天市場」内に出店するオンラインショップ「ベイシア楽天市場店」が、「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2024」の「百貨店・総合通販ジャンル」でジャンル大賞を受賞した。「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」は、楽天市場に出店する全国5万店以上のショップの中から、ユーザーによる投票数、売上、成長率、注文件数、顧客対応などをもとに、年間のベストショップを選定する表彰制度。
イトーヨーカ堂
陸上養殖サーモン使用の商品を初めて販売
1月22日からイトーヨーカドーとヨークの5店舗限定で、陸上養殖サーモンを使用した商品の販売を開始した。ひらやま(熊本県八代市)と連携し、稚魚の育成から出荷まで一貫した管理体制のもとで生産された、より安全で新鮮な「桃太郎サーモン」で、2026年度中にイトーヨーカドー全店での販売をめざす。
回収本数累計1万本を突破した家庭系廃食用油
23年2月に開始した家庭系廃食用油の回収が、計画を上回るペースで進み、専用リターナブルボトルの回収本数が累計1万本(1万2874本・約9.5トン、1月末時点)を突破した。日本国内では年間約10万トンの家庭系廃食用油が発生し、ほとんどが再利用されずに可燃ごみとして廃棄されているが、回収によりバイオ燃料(持続可能な航空燃料SAFやバイオディーゼル)などの原料として活用される。26年2月までにイトーヨーカドーとヨークの全店舗に回収拠点を拡大し、累計回収量25トンをめざす。