GISなどを活用した過去の統計データによる商圏分析や、
これまでのインターネット広告に代わる分析と集客の新手法

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局

AI、IoT、RPA (ロボティック・プロセス・オートメーション)など流通小売業でも、デジタルトランスフォーメーション(DX)化が加速している。その中でも売上や集客アップにつながるDXへの関心が高い。ただAIやビッグデータ分析がブームになっている一方で、実際にどのようなデータを収集すれば良いのか、そのためのIT投資はどのくらい必要になるのか、また実務でどう活用していけば良いのか―などと導入に二の足を踏んでいるケースが多いようだ。
クロスロケーションズはそういった企業の問題を解決するため、AIにより“リアルな消費者行動傾向”を分析、広告配信などの打ち手までを一気通貫した形で提供するエリア分析&店舗集客プラットフォーム「 Location AI Platform™️ 」を提供しており、既に多くの企業で実績がある。

 クロスロケーションズの設立は2017年11月で、掲げる企業ミッションは「多種多様な位置情報や空間情報を意味のあるかたちで結合・解析・可視化し誰でも活用できるようにすること」。それをサービスとして具体化した「 Location AI Platform™️ 」を2019年4月に提供開始した。
 「 Location AI Platform™️ 」は、独自のAI解析エンジンにより、消費者の許諾が得られた個人情報を含まない大量のロケーションデータを高速で解析し、企業が安心して利用できる加工された統計データとして提供している。その情報を基に、現状把握や戦略立案、広告配信、効果測定、CRM高度化などの分野に活かすことができるクラウドベースのプラットフォームだ。

Location AI Platform アプリ画面
Location AI Platform ™️ アプリ画面(クリックで拡大表示)

 流通小売業や飲食業など店舗を中心にビジネスをしている企業にとって、市場縮小や競争激化が進む中で、集客や売り上げを伸ばすために、競合店の影響度合いの把握や顧客接点の拡大、地域のニーズや地域住人の行動傾向把握、オンライン/オフライン広告と来店計測や効果測定など、マーケティング上の課題は多い。そうした課題を解決するため、消費者のリアルな行動傾向をAIが発見、アプローチを可能にするのが「 Location AI Platform ™️」である。

 「 Location AI Platform ™️」は、国内最大級のロケーションデータを蓄積。従来のGIS(地理情報システム)では難しかった消費者の来店の有無を基準としたリアルな行動傾向を統計データとして加工し可視化するとともに、その結果を広告配信や商圏分析、競合分析、買い回り分析など様々な目的で活用できる。広告配信においては、店舗への来店促進のため、解析結果をベースに広告配信をプランし、キャンペーンの実行・効果計測までワンストップで行うことができる。各広告効果としてどれくらい来店に繋がったのかも測定可能だ。

濱田知行
マーケティングディレクター 濱田知行氏

「広告の効果を来店軸で測定する効果測定レポートを見れば、セグメント毎、店舗毎の来店計測結果が可視化されており、次回のキャンペーンなどへの反映がスムーズに行えようになります」と同社のマーケティングディレクターの濱田知行氏は語る。さらにスマホに配信するデジタル広告だけでなくDMやポスティングなどのオフライン広告の効果測定も可能としている。

また、店舗来訪者数の前年度のデータと最新のデータを比較し、需要の予測などに応用することも可能だ。ユーザーの実際の行動データに基づく実勢商圏を把握することで、出退店計画に活用している企業もある。

「 Location AI Platform ™️」は初めての人でも直感的で簡単な操作性を実現。スタンドアローンのPC版などではなくスケーラブルでデータの高速処理が可能なSaaS型のクラウドサービスとして提供している。また課金体系は企業単位であり、ユーザー単位の課金ではない。「迅速な導入と全社展開を容易にし、申し込み後すぐに利用できるようになるのが本サービスの特徴です」(同氏)

  提供プランとして、過去1年分のデータが付与されている商圏分析や競合分析、消費者行動分析向けの『AI商圏』プラン、それらの分析と合わせ、過去データではなくオンライン/オフライン広告と集客効果を測定する費用がバンドルされてる『AI集客』がある。

Location AI Platform 解説

 すでに「横浜家系ラーメン 町田商店」や「釜炊きとんこつ ばってんラーメン」などのラーメン店を直営90店・FC約370店で展開するギフトは『AI集客』を活用し集客を増加させている。既存店舗で現在チラシなどを配布しているエリア以外で来店の可能性が高いエリアを『AI集客』を活用し分析・抽出。そのエリアにオフラインDMを配布し従来比5倍のクーポン回収率を実現した。

 サンリオピューロランドを運営するサンリオエンターテイメントは、必ずしも施設の周辺に住んでいるとは限らないファンがどこから来ているのかを把握し、適切にそのエリアに広告配信し来園の計測を行なうことが課題だった。これはマス広告や通常のインターネット広告では実現が難しかった。そこで「Location AI Platform™️」により来訪する確率の高いエリアを抽出、そのエリアに広告を配信し来園計測を実施した。その結果、高い来園効果を確認している。

「 Location AI Platform™️ 」の詳細は特別レポートで紹介している。

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