流通小売向け最新プリンティングソリューションを紹介(EPSON)=リテールテック2019レポート

2019/03/07 15:00
ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局

エプソンブース 東京ビッグサイト(東京・有明)で3月5~8日に開催された「リテールテックJAPAN2019」のエプソンブースでは店舗業務を支援するプリンティングソリューションやプロジェクションマッピングを使って楽しめる要素を盛り込んだ店頭ソリューションを展示・紹介していた。

 流通小売業ではスマホ決済や電子マネー、クレジットカードなど多種多様なカードによるキャッシュレス決済などへの対応が迫られている。しかも小型化や高性能化、誰にでも直感的に扱えるイージーオペレーションも不可欠な機能となってきた。

機器の小型・省スペース化

TM-m30の画像
TM-m30

 店頭ではPOSシステムやレシートプリンターなどを置くレジカウンターの大きさが限られている。なるべくスペースを空けておくためには、POSシステムやレシートプリンターなどを小型・省スペース化する方法が手っ取り早い。

 POSシステムはタブレットPOSと小型のレシートプリンター「TM-m30」、省スペース型のドロアーを組み合わせたPOSシステムのほかにもセミセルフレジに対応したシステムなどを一堂に展示していた。

TM-T70II-DT
TM-T70II-DT

 エプソンブースの前面では、東急ハンズをはじめとしたレシートプリンターやタブレットPOSなどの活用事例を紹介。

 東急ハンズの事例でもiPadとレシートプリンター「TM-T70Ⅱ-DT」、自動釣銭機、バーコードスキャナー、クレジットカードと電子マネーの読み取り装置などを接続してシステム化してある。

 また、実際のカフェを想定した一角では、USENが提供するセルフオーダーシステム「U-Order」を使ったセルフオーダーのレジカウンターを再現。カウンターでは、エプソン製プロジェクターによるプロジェクションマッピングの写真を投影するといったユニークなデモや、同じくセルフオーダーシステムのOkageシリーズに対応した事例などのデモを行っていた。

 最近のマルチ決済に対応して、店頭ではスキャナーでバーコードを読み取ったり、CMOSセンサーで2次元コードを読み取ったり、電子マネーやクレジットカードを読み取ったりというように多様化した機能が求められる。しかもレジ用のキーボードを必要としたり、ドロアーも必要としたりと、周辺機器との接続性の高さも求められる。

 レシートプリンターの最新機種「TM-T88VI-DT2」ではプリンター本体にCPUを搭載し、そのものがパソコンとして使用できる機能を備えた。これにより、クラウドとの接続や多様な周辺機器との接続を容易にしている。もちろんキーボードを接続してパソコンとして使用することも可能だ、と担当者は説明する。

 通常はレシートプリンターとして使用しつつ、必要があればパソコンとして使用できることで、もう1台店舗用パソコンを備えておく必要がなくなる。

「インクパック方式」のビジネスインクジェットプリンター

エプソンブース 店舗では、レジ回りなどの店頭だけでなくバックヤードでも、たとえばPOPの印刷やスタッフのローテーション表の作成などにプリンターを活用する。

 オフィス用のレーザープリンターなどを使う場合もあるが、最新のインクジェットプリンターならば印刷速度がレーザープリンターと同等レベルまで引き上げられている。「コストや省スペースを考えれば、インクジェットプリンターに分がある」と担当者が力説するように、ブースではインクジェットプリンターの活用例なども紹介していた。

 とくにバックヤードで使われるプリンターは、作業の邪魔にならない狭い場所や足元などに置かれがち。給紙や排紙を前面に配置し、印刷状況を表示するディスプレーもチルト機構を組み込んで、上方からも見やすいように工夫されている。

 また最近人気なのは、インク容量が増えて補充が簡単なエコタンク方式のインクジェットプリンターだとか。これまでのインクジェットプリンターはインクカートリッジ方式が一般的で、インクがなくなるたびにインクカートリッジを交換していた。エコタンク方式のプリンターは、B(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色のインクボトルからプリンター本体のインクタンクに補充する。カートリッジと違い、インクの充填量が外側から見えるため、電源オフの状態でも残量確認ができる。

 会場でもその特長に加えて、インクジェットプリンターならではのプリントコストの低さを訴求していた。併せて、インクパック方式のビジネスインクジェットLモデル「PX-M886FL」が展示されており、カラーインクの発色性・耐久性の高さがさまざまな業態の流通小売業にマッチすると説明に熱を入れていた。

 インクパック方式の場合、インクをパックに詰め、さらに大容量化することでインク交換頻度を減らせ、スーパーの店頭チラシや値札、小型のPOPなどの大量印刷に対応。

 しかもこれまでの同社製ビジネスインクジェットプリンターと比較しても、さらに低コストで印刷できるのが特徴。さらに、インクパック方式ならば、インク交換で万が一にも手を汚すことはなく、食品スーパーや飲食店でも使いやすいだろう。

 このほかにも、大きなPOPやチラシの印刷に不可欠な大判プリンターもアピール。エプソンブースの天井部分を飾るシートも、その大判プリンターで印刷したものだとか。

インクパックモデルに関する記事はこちら

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