リニューアルでロピア化した「スーパーバリュー草加店」の売場を解説!

矢野清嗣
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精肉売場にロピアのノウハウが光る

 精肉売場は正面の壁面36尺で牛肉とラム肉を冷蔵平台4台で展開するロピアの標準スタイルだ。

 国産豚肉はロピア草加プロセスセンター(埼玉県草加市)からの納品で対応。調査期間中はチラシ特売の国産豚「肩・もも」(100g99円、メガパックは同79円)、カナダ産「豚ロース切り身」(100g107円、メガパックは同89円)を販売。量目に応じて価格差を付けて販売している。

 牛肉は「ブロック」「ステーキ」「焼き肉」「切り落とし」とメニュー別に陳列されている。銘柄は宮城県産「黒毛和牛」や栃木県の「適霜肉」、週末は「国内産肉質5等級黒毛和牛肩切り落とし焼き肉用」(100g当たり499円)を提供。前方の平台にはハンバーグやコロッケ、自社製加工肉、2台目は輸入豚の「メガ盛り」や鍋食材、鶏肉、3台目は鶏肉、冷凍焼き鳥、豚足、4台目は「のんべい横丁」と称してホルモン、プルコギ、味付け肉などを展開する。壁面と平台で冷凍肉を絡めて加工品を巧みに組み合わせた。この商品配置と商品構成がロピアのノウハウだ。

精肉売場で販売していた「ロピアの肉だれハンバーグ2個」(888円)

鮮魚は丁寧な商品づくり

 鮮魚売場はほかの部門と比較するとゆったりとした配置となっていり。商品構成はロピアのスタイルだが、1品1品の商品づくりは丁寧な印象だ。売場を見ると、壁面36尺でマグロ、刺し身冊、刺し身に加え、寿司、丼、巻物といった米飯を配置。刺身は「4点盛り」(1490円)、「6点盛り」(1990円)。マグロ、刺身、米飯といった高利益率の商品に力を入れている。

 平場の配置は各カテゴリー構成が明確だ。手前の冷蔵平台はメイン通路に面し、8尺で生アトランティックサーモン、6尺でブリ、左サイドは生タラ、生銀鮭の切り身と流れのある配置だ。背面にはパックの丸物が置かれ、ロピアより積極的な品揃え。この日は「石ダイ1尾」(4500円)、「真ダイ1尾」(2500円)、「スルメイカ1杯」(500円)、「真イワシ4尾」(500円)など多様な扱いがあり、こだわりを感じる。

 中ほどと後方の平台は6尺冷蔵・冷凍ケースでカテゴリー別に配置。売れ筋商品をベースに構成している。壁面と平台の組み合わせとカテゴリー別配置が機能している。

鮮魚売場が草加店の名物にしようともくろむ「タコ屋の真だこ唐揚げ」(100g当たり290円)

 後編では日配・加工食品などの売場を見ていきたい。

(店舗概要)
所在地 埼玉県草加市栄町1-7-18
開店日 1996年7月
改装日 2013年12月16日
売場面積 食品売場約580坪(歩測)
営業時間 10:00~20:00
駐車台数 250台
構造 鉄骨造・2階建て、屋上駐車場

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