ヨークベニマル塩釜店の売場づくり、MDを徹底解説!

取材・文:阿部 幸治 (ダイヤモンド・チェーンストア編集長)
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ヨークベニマル 塩釜店

ヨークベニマル 塩釜店

〒985-0035 宮城県塩竈市野田14番34号
電話:022-762-8641
JR「塩釜」駅より徒歩4分

見どころ
▶ファクトリー製造品の充実と単価を上げられる商品設計
▶品質と価格のバランスの取れた商品政策
▶港町のニーズに応える鮮魚売場の展開

 ヨークベニマル(福島県/真船幸夫社長)は2023年12月1日、宮城県塩竃市の「ヨークベニマル塩釜店(以下、塩釜店)」を建て替えオープンした。旧店は同じ場所で38年間営業したが、老朽化のため22年10月に一時休業していた。塩釜店のオープンで塩竃市内では、「塩釜北浜店」、22年12月オープンの「塩釜舟入店」を合わせ3店舗体制となった。

 塩釜店はJR塩釜駅から徒歩4分の場所にある。半径1㎞圏内に目立った競合店はなく、圏外には自社店舗のほか、南の多賀城エリアにはみやぎ生協、ザ・ビッグの店舗がある。半径1㎞圏内の人口は2万234人。65歳以上の割合が3割と高く、1~2人の少人数世帯が約6割を占める。

 塩釜店としては、塩釜エリアの既存店とともにドミナントを形成しながら、ニーズが高い鮮魚、総菜を軸に、小商圏高占拠型で地域のお客の支持獲得に努める考えだ。塩釜店の売場面積は1995㎡と標準規模で塩釜舟入店ともほぼ同じ広さ。取り扱いSKUは1万3100と同店よりも15%ほど多い。

 店内は主通路沿いを順に青果、鮮魚、精肉、日配、総菜・ベーカリーと続き、

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取材・文

阿部 幸治 / ダイヤモンド・チェーンストア編集長

マーケティング会社で商品リニューアルプランを担当後、現ダイヤモンド・リテイルメディア入社。2011年よりダイヤモンド・ホームセンター編集長。18年よりダイヤモンド・チェーンストア編集長(現任)。19年よりダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集長を兼務。マーケティング、海外情報、業態別の戦略等に精通。座右の銘は「初めて見た小売店は、取材依頼する」。マサチューセッツ州立大学経営管理修士(MBA)。趣味はNBA鑑賞と筋トレ

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