島忠と融合!ニトリホームズ宮原店売場づくり徹底解説 ニトリが次にねらうのは家電チェーンか?
ニトリのPBと島忠のNBを掛け合わせ!
「ニトリホームズ」の最大の特徴として須藤副社長は「プライベートブランド(PB)主体のニトリとナショナルブランド(主体)の島忠。双方の品揃えを合わせ、たとえば家具であれば低価格帯から従来のニトリにはなかった高価格帯まで1つの店で揃う店ができあがった」と語る。
その一例が約100台を揃えるベッドマットレスだ。約半分の50台がニトリのPBで残りが島忠の仕入れ商品。5万円以下のものをニトリのPBに変更した。これにより従来と価格帯は変わらないものの、ニトリPB独自の機能性があるコストパフォーマンスに優れる商品が売場に並んだ。同時に、従来低価格帯のマットレスは粗利益率が低かったが、ニトリPBを導入することで、部門全体の収益性も改善した。その一方、シモンズやフランスベッド、エアウィーブなどの10万円以上の価格帯の商品も従来どおり品揃えしている。
また家具売場では、ニトリ商品でコーディネートして展開する「ニトリスタジオ」をベッドとソファ売場に導入したほか、ニトリと島忠それぞれのMDでルーム演出したコーナー、さらにはニトリと島忠双方の商品でルーム演出したコーナーを導入するなど、双方の品揃えをまさに融合させた売場を随所で展開。従来のニトリにはない高価格帯のブランド家具があり、従来島忠にはない高コストパフォーマンスの家具がある。これは既存ニトリにもない売場だ。
将来的にはたとえば、既存ニトリ業態のドミナントの真ん中に今回のニトリホームズ業態を配置しても面白いかもしれない。