ロッテさらに愛されるブランドへリニューアル「ラミー」「バッカス」=2020年秋冬 注目マーケティングトレンド

2020/09/25 07:00
ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局

2020年秋冬マーケットトレンド

半世紀以上も愛されているロングセラーの洋酒チョコ「ラミー」と「バッカス」。この秋は、間口拡大を図るため約20年ぶりに全面リニューアルを実施。パッケージ・中身ともに一新することで新たなユーザーの獲得をめざす。

パッケージを一新し利便性・品質も改良

 1965年発売の「ラミー」と、1964年発売の「バッカス」。ラムレーズンをしっとりしたガナッシュチョコに閉じ込めた香り高い「ラミー」と、芳醇な香りのコニャックを包んだ一粒タイプの「バッカス」は、冬期限定チョコレートとして発売から順調に右肩上がりを続けてきたが、ここ数年は間口拡大が課題となっていた。

スタイリッシュなデザインに一新し、利便性と品質をアップした「ラミー」と「バッカス」 ノンユーザーからは、パッケージが古臭いイメージで自分向けと感じてもらえていない。また、ロイヤルユーザーからも食べにくさやリクローズできない利便性で購買を妨げていることがわかった。そこでこの秋は「ラミー」「バッカス」を約20年ぶりに全面リニューアルを図る。

 パッケージは、スタイリッシュで高級感のあるデザインに刷新。イラストを写真に変え、ロゴを上品なゴールドに変更した。デザイン購入意向調査を行ったところ、「ラミー」「バッカス」ともに潜在層から新デザインを支持する意向が高くなっている。

 また「利便性に対する不満点」を解消するため、「ラミー」は2本から3本にして、個包装に変更した。「バッカス」は、開けにくさを解消するため、前開きリクローズカートンにした。品質の満足度をより高めるため、「ラミー」は厚さを約1㎜アップすることで、食べ応えを担保し、「バッカス」は、ブランデー中51%だったコニャック量を60%にアップして1粒あたりの風味をより高めた。

 さらに新規ユーザーを獲得するため、お酒が苦手な人でもトライアルしやすいアルコール量を下げた「コーヒーリキュール」と「ストロベリーブランデー」2品を秋に発売予定で、ノンユーザーの間口拡大を図る。

「ラミーチョコアイス」の発売に合わせアイス売場でのクロスMDが効果的

ラムレーズンがまるごと入ったチョコアイスと生チョコを組み合わせた「ラミーチョコアイス」 「ラミー」「バッカス」のメインターゲットは50 ~ 60代女性。なかでも老若の自覚が入り混じる難しい世代である50代女性にフォーカスし、「大人チャーミング」をコンセプトに、新しいブランドイメージを訴求していく。発売に合わせて約12年ぶりにテレビCMを投下予定。30~60代女性から支持される人気タレントを起用して、リニューアルポイントと「大人になったからこそわかるおいしさ」を上品な中にもかわいらしさを残した世界観で分かりやすく伝えていく。

 店頭では、既存2品と新フレーバー2品の4品で洋酒チョコのコーナー化を提案。定番のほか、エンドやお酒売場、レジ前などで関連販売できる専用什器などを用意している。

 また昨年、「ラミーチョコアイス」の発売に合わせて、アイスとチョコレートのクロス展開を提案したところ、相乗効果で両商品の売上がアップした。今年も「ラミー」「バッカス」と同じタイミングで「ラミーチョコアイス」も発売されることから、同社では積極的にクロス展開を提案していく。

 緊急事態宣言後、自宅で過ごす時間が増え、“癒しの食”のひとつである洋酒チョコに対するニーズも高まっている。同社ではロングセラーブランドのリニューアルに加え、間口拡大につながる新フレーバーの投入で、継続的な市場の活性化を図っていく考えだ。

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