日本政府も見習えば?景気回復・スマホ決済率アップの2兎を追う香港の政策とは
世界的にコロナの感染状況が落ち着きを見せているなか、香港で個人消費が活気づいている。香港政府が18歳以上の全員に5000香港ドル(約7万3000円)の「電子消費券」を配布したからだ。
その配布方法に工夫がある。電子消費券の名のとおり、香港でメジャーなスマートフォン決済サービス「Tap&Go」「アリペイHK」「WeChatペイHK」、あるいは交通カード「八達通(オクトパスカード)」のいずれかを介してしか前述の金額を受け取れない。香港の10歳以上のスマホ普及率は91.5%、オクトパスカードは98%の成人が保有している。そのため、ほぼ全員が受け取れる計算だ。また、街中にサポート施設を設置し、そこで受け取り方法のレクチャーを受けることもできるようになっている。
また、配布は2回に分けられ、8月に2000香港ドル、10月に3000香港ドルが付与される仕組み。だが、最初の2000香港ドルを使いきらないと残りの3000香港ドルは受け取れない(オクトパスカードはチャージ上限があるため3回に分割)。加えて、全金額は今年末までが有効期限となっている。
チャイナ&アジアトレンド の新着記事
-
2024/09/21
アマゾンの成長減速の一因がシーイン、Temu の躍進だと言える理由 -
2024/08/15
無料ネイルサロン提供する異色の中国火鍋チェーン、次なる一手 -
2024/07/05
中国でサイゼリヤが絶好調の理由と追いかけるピザハットの戦略 -
2024/06/07
中国、不況反映の消費トレンド「平替」で伸びるブランド、沈むブランド -
2024/04/19
チケット販売、割引クーポンとも連動!アリババ、地図アプリ黒字化戦略とは -
2024/03/21
好調のはずなのに アリババ、フーマフレッシュ売却報道の真因
この連載の一覧はこちら [45記事]
関連記事ランキング
- 2024-09-21アマゾンの成長減速の一因がシーイン、Temu の躍進だと言える理由
- 2020-09-03LINEやアップルも参入!脚光浴びる「ミニプログラム」とは?
- 2023-09-06飲料スタンドチェーン・蜜雪氷城の「StoBtoC型」FCモデルの全貌とは