急拡大するマミーマートの成長戦略!
「生鮮市場TOP!」「マミープラス」という2つの新業態を成功に導き、店舗あたり売上を急拡大、高い成長を実現しているマミーマート(埼玉県/岩崎裕文社長)。同社の業績とこのほど公表した新たな成長戦略についてまとめた。
既存店の業態転換で業績が急拡大!
マミーマートの2023年9月期(連結)の業績は、営業収益が対前期比9.1%増の1450億円、営業利益が同18.9%増の58億円、当期純利益が同26.0%増の43億円の増収増益であった。売上高、利益ともに過去最高を更新し、21年度から23年度までの第1次中期経営計画の目標値も達成した(図表)。マミーマートでは22年9月期から「収益認識に関する会計基準」を適用しているが、同適用前でみると、売上高は21年9月期から3期連続で伸長している。
期末店舗数は食品スーパー(SM)77店舗。23年度は既存店7店舗の大型改装を優先し、新規出店を行わなかった。既存店売上高の伸び率は対前期比7.8%だった。既存店平均の一点単価は同1.8%増、1人あたり買上点数が同2.0%増で、客単価が同3.8%増に上昇し、客数も同3.8%増と伸びた。

第1次中期経営計画では、売上高30億円の店舗モデルの構築をめざし、既存店の改装に集中的に投資するとともに、基盤の整備をすすめてきた。
具体的には、生産性の高い事業モデルとして、店舗売上30億円以上をめざす広域商圏・生鮮強化型の「生鮮市場TOP!」と
DCS Report の新着記事
-
2025/03/17
ローカル小売とメディアが連携!「九州リテールメディア連合会」の深謀 -
2025/03/15
欧米小売に学ぶ「包括的な売場づくり」の意義と手法とは -
2025/03/05
西友買収に名乗り出た3社をトップアナリスト、市場関係者が徹底評価!勝者は誰?_再掲 -
2025/03/04
人手不足対応に効果!「給与前払いサービス」が広がる理由 -
2025/03/04
遠方から1カ月分まとめ買いも ハラル対応スーパー「ボンゴバザール」急成長の理由 -
2025/02/19
40カ月連続で増収 ハードオフ、好調の理由
この連載の一覧はこちら [275記事]
