トヨタ・ソフトBのファンド・デンソー、ウーバーに10億ドル出資

ロイター
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4月18日、トヨタ自動車、ソフトバンクグループの投資ファンド、デンソーは米国時間18日、米配車大手ウーバー・テクノロジーズの自動運転開発部門に計10億ドル(約1100億円)を出資すると発表した。写真はウーバーのロゴ。2017年8月にシンガポールで撮影(2019年 ロイター/Thomas White)

[東京 19日 ロイター] – トヨタ自動車、ソフトバンクグループの投資ファンド、デンソーは米国時間18日、米配車大手ウーバー・テクノロジーズの自動運転開発部門に計10億ドル(約1100億円)を出資すると発表した。トヨタは今後3年で最大3億ドルの開発費も負担する。自動運転車の開発と実用化を加速するのが狙い。

ウーバーは自動運転開発部門の「アドバンスト・テクノロジーズ・グループ(ATG)」を分社化する方針で、新会社に対し、トヨタが4億ドル、デンソーが2億6700万ドル、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)が3億3300万ドルを出資する。出資は2019年7―9月をめどに完了する予定。出資に伴い、新会社の企業価値は72億5000万ドルとなる。トヨタとソフトバンクグループは新会社へ取締役を1人ずつ派遣する予定。

今回、トヨタは出資とは別に、最大3億ドルの開発費も負担し、開発を推進する。共同で次世代の自動運転キットの設計・開発を行い、本格的な自動運転による配車サービス車両の量産化とサービスの実用化にめどをつけたい考え。

ソフトバンクグループは現在、ウーバーに15%超を出資する筆頭株主。トヨタも昨年8月にウーバーに5億ドルを出資しており、トヨタの運転支援技術とウーバーの自動運転技術を融合させた専用車両を21年にウーバーの配車サービスで導入する計画を打ち出している。

ウーバーは11日に米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を正式に申請した。5月上旬にもニューヨーク証券取引所への上場を目指す。上場時の時価総額は1000億ドル規模になるとみられており、米国で今年最大の上場案件になる可能性がある。

(白木真紀)

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