「スーパードライ」に「コカ・コーラ」も……値上げの秋が到来!

リテールライター:崔順踊
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10月から値上げとなったのは……

 このように、6月から9月までの3か月間のみを見ても、記載した以外の多くのメーカーが同時多発的に値上げを敢行している。その値上げの山場が10月の値上げである(図表)。

【飲料】
 飲料はコカ・コーラやアサヒ飲料、キリンビバレッジなど清涼飲料やペットボトルやボトル缶商品が最低4%~最高25%値上がりした。

【酒類】
サントリー、キリンビール、アサヒビール、サッポロビールなど大手ビール会社が揃って値上げを行っている。ビール以外にも白鶴酒造、宝酒造、日本盛など日本酒や焼酎、リキュールなども約5~10%値上がりした。

【加工食品】
 伊藤ハム、日本ハム、丸大食品などハムやソーセージ、調理加工食品が最低2%~最高34%の大幅な値上げまたは容量変更を行った。また、明治や森永乳業がチーズや菓子などを約5%~最大15.5%値上げ、または容量変更を行う。

【菓子】
 9月にメーカー各社が一斉に値上げに踏み切った菓子だが、10月にもアサヒグループ食品や赤城乳業などが約3%~最大13%の値上げを行っている。ただし、赤城乳業では人気商品のガリガリ君70円(税別)については価格据え置きを表明している。

今後も値上げ圧力は継続

 11月以降も輸入飼料の価格高騰などの影響から生乳取引価格も上昇することから、牛乳やヨーグルトなど乳製品の再値上げが行われる。たとえば明治、森永乳業、雪印メグミルクの乳製品を扱う各社がヨーグルトや牛乳などを約3~最大12.5%値上げする予定である。加えて、調味料の値上げも各社が計画している。

 また、永谷園はお茶づけなど市販用商品25品目を約5~11%、業務用品9品を5~10%値上げする予定だ。また、アヲハタもジャムなど43品目を約4~12%、エバラ食品も肉まわり調味料20品目を約7~10%、その他横濱舶来亭シリーズなど9品目を約10~38%値上げする。

 飲料では大塚製薬のオロナミンCやファイブミニシリーズが14%程の値上げ、月桂冠も日本酒・リキュールなど約150品目を約3~14%引き上げる。

 菓子類ではカルビーが30品目に対して10~20%の値上げを計画しており、これは今年の6月、9月に続き三度目の価格改定となる。

 このように、各社も経営努力を重ねながら苦渋の値上げを行っているが、断続的かつ生活に密着した商品・サービスが一気に価格改定を重ねていく事から、コロナ禍の行動制限から解放され、一度は回復した消費マインドが、10月の値上げピークを境に冷え込む可能性がある。また、今回の値上げラッシュは消費マインドの変化のみならず、日々の購買活動や生活スタイルの変化も引き起こす可能性を十分に孕んでいる。

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