酒類、値上げから量販店での購買意欲減退が顕著 日本酒類販売の23年3月期決算

千田 直哉 (編集局 局長)
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チャネル別ではスーパーの不振がくっきり

【チャネル別売上(単体)】

酒販店(うち一般店) 53億5200万円 対前期比14.5%増
酒販店(うち業務用) 784億6000万円 同47.3%増
二次卸 852億6800万円 同4.2%増
組織小売業
コンビニエンスストア 587億7200万円 同3.5%増
スーパー 1242億8700万円 同6.0%減
ディスカウントストア 561億300万円 同0.1%減
ホームセンター 164億9900万円 同2.1%増
ドラッグストア 441億7500万円 同3.9%増
その他 39億5400万円 同7.3%減
ネット通販 371億4100万円 同15.5%増
外食 83億4200万円 同74.3%増
その他 52億500万円 同42.9%増
合計 5235億6400万円 同7.0%増

 業態別売上高の家庭用では、原油高や原材料の高騰による物価上昇を受けた節約志向の高まりなどで厳しい状況が続き、若干の減少となった。しかし、ドラッグストアは海外からの入国規制緩和によるインバウンド需要の回復で同3.9%増。ネット通販はECを活用するようになった層の定着などが後押しして同15.5%増と伸長している。

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記事執筆者

千田 直哉 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア 編集局 局長

東京都生まれ。1992年ダイヤモンド・フリードマン社(現:ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。『チェーンストアエイジ』誌編集記者、『ゼネラルマーチャンダイザー』誌副編集長、『ダイヤモンド ホームセンター』誌編集長を経て、2008年、『チェーンストアエイジ』誌編集長就任。2015年、『ダイヤモンド・ドラッグストア』誌編集長(兼任)就任。2016年、編集局局長就任(現任)。現在に至る。
※2015年4月、『チェーンストアエイジ』誌は『ダイヤモンド・チェーンストア』誌に誌名を変更。

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