なぜロピアは強いのか?新商勢圏となるロピア甲府ヨドバシ店の売場づくりを徹底分析!
関西、中部、そして台湾と、ここ数年、未出店エリアへの進出が続くロピア(神奈川県/髙木勇輔代表)。同社は2022年末に山梨1号店となる「ロピア甲府ヨドバシ店」(山梨県甲府市:以下、甲府ヨドバシ店)をオープンしている。23年6月に九州初出店も予定する同社。なぜ、ロピアの店舗はどのエリアでも強いのか。甲府ヨドバシ店の売場から強さの秘密を探ってみたい。(調査日:2023年2月12~14日) ※本文中の価格はすべて本体価格
ロピア甲府ヨドバシ店
売場に見た「強さ」の源泉
- 変則的な売場を自社スタイルにつくりかえる店舗開発力
- 「安さ」を印象づける強烈な価格訴求
- 売れ筋に絞った、利益重視の商品構成
甲府駅前の百貨店跡、ヨドバシの地下に出店
ロピアが2022年12月26日に出店した甲府ヨドバシ店はJR「甲府」駅の南口からすぐの場所、大型商業施設「ヨドバシ甲府」の地下1階にある。大型家電量販店「ヨドバシカメラ マルチメディア甲府」を核とする同施設の開業は21年4月末。約1年7カ月ものあいだ空き状態だった地下売場が、ロピアの進出によりようやく埋まった格好だ。
ちなみに同施設は、長年にわたりこの地で営業を続けてきた「山交百貨店」の跡地となる。曲線型のエスカレーター「スパイラルエスカレーター」や吹き抜けスペースの時計台など、当時は話題の売場として業界の注目を集めていたが19年9月に惜しまれながら閉店している。
公式で発表されている甲府ヨドバシ店の売場面積3220㎡(約974坪)だが、筆者の歩測だと、「生鮮」が約290坪、「非生鮮・レジ」が約350坪であるようだ。売場は中央にあるエスカレーターで二分されており、生鮮はゆったりとした空間となっているが、非生鮮はやや窮屈な印象だ。レジが混雑すると売場中央のゴンドラゾーンまで行列が延びてしまい、お客としては商品が選びづらいところだろう。
売場スペース構成比は、生鮮が42%、日配・冷凍食品・アイスクリームが17%、加工食品・酒類が27%、菓子が14%で、直近に開店したレギュラー店の「越谷大里店」(埼玉県越谷市)と比較すると、
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