商品、個店経営、開発、財務……業界屈指の高収益チェーン ヤオコーが最強の理由
将来の成長を見据えてインフラ整備に積極投資
そうした“堅実さ”を持つ一方、将来を見据えた投資を積極的に行っている点にも注目したい。
「チェーンとしての個店経営」を掲げるヤオコーは、1990年代から個店をサポートするためのインフラ整備を着実に進めてきた。近年では、2014年6月に「デリカ・生鮮センター」(埼玉県東松山市)、17年10月に「熊谷物流センター」(埼玉県熊谷市)、20年1月に「松戸チルドセンター」(千葉県松戸市)を開設するなど、インフラ投資に余念がない。これら強固なインフラがヤオコーの強さを下支えしている。
また、ヤオコーは新規出店にも積極的で、ここ数年は年間6~7店をコンスタントに出店。17年には13年開業の旗艦店「川越南古谷店」を大規模リニューアルし、新たな旗艦店モデルの実験を開始、20年11月には「所沢北原店」を「次なる旗艦店の布石」として増床リニューアルするなど、かねて取り組んでいる旗艦店モデルの進化にも積極的に挑戦している。

そして、取材を進めていくと、出店政策にもヤオコーの強さがあることがわかってきた。20年8月に行われた、千葉県松戸市にある病院跡地の活用事業者の公募において、ヤオコーは次点団体の倍以上の提案価格を提示し、同物件を取得している。詳しくは今後の記事で解説するが(電子書籍P.70)、出店地として魅力があるといったん判断したら、同業他社が手を出さない地代でも取得に動くことができる組織体制と、巨額な投資をしても回収できる不動産活用のノウハウをヤオコーは持っているのだ。
このように、“堅実さ”だけではなく、積極性を持ち合わせているのもヤオコーの強さといえる。
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