ある会合と支払(閲覧注意!本当の日記です。関係者以外が読んでもまったく面白くなくためにもなりません!)

2014/11/27 00:00
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 某県H市に出張で泊る用事ができたので、仲間3人で集って食事をしようということになった。

 

 主役格のMさんが言った。「せっかくのH市なんだから、H市ならではの、おいしいものを食べませんか。H市に本社のあるAさんにお店を紹介してもらいましょう。Aさんにも声を掛けて参加してもらったら楽しくなりますね」。

 

 5年来の知己であるAさんの参加は大歓迎で異論はなく、たまたまスケジュールが空いていたAさんは二つ返事で出席してくれることになった。

 

 Aさんの予約してくれたお店の料理とお酒は本当においしく、雰囲気も素晴らしかった。

 個室だったこともあり、お互いに言いたい放題の場となり、一番年下のAさんが突っ込まれる展開になっていった。

 

 あっという間の3時間30分。お開きとなった時にそそくさとキャッシャーに向かったのはAさんだった。

「この立地、この雰囲気、この料理だと、相当いい値段だ」と思いつつ、「ご馳走様」の誘惑に傾いた刹那、頭にバツ印がよぎった。

 

《Aさん》

 10歳以上年下、お店紹介、予約入れ、急な呼び出し、言われ放題、支払…である。

 

 こうなると、もう、いじめの領域だ。

 

 ところが、さすがに紳士の集まりだ。参加者全員が同じように考えたようで、誰から言い出すでもなく、「Aさんに支払ってもらうには重すぎる。割り勘にしよう」という意見で一致した。

 

 そのことをAさんに告げると「ここはH市なんだから当然ボクが…」とけなげにほほ笑んだ。

 

「すまん。すまん」と残りの3人は、頭を下げ、懐から財布を抜き、「本当にすみません。では、1人○円です」と言うAさんの言葉のままにお金を取り出した。

 もっとも、その額では少ないような気がして、後ろめたさは残った。

 

 明けて翌日、再びMさんと落ち合って、昨晩のことを振り返った。

「酔いに任せて、あやうく奢られてしまうところだった。危ない。危ない」と大笑い。

 

 2人がほっと胸をなでおろしたところで、この話は終わりである。
 

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