ミニストップの2014年度下期商品政策

2014/09/12 00:00
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 ミニストップ(東京都/宮下直行社長)の2014年度下期商品政策発表会(@東京流通センター)が開かれた。

 

 下期の「商品開発コンセプト」は、新しい「ミニストップらしさ」の構築。「お客さま視点」の売場と商品開発で、①高品質、②便利さ、③楽しさ、④健康感の価値を提供。従来からの30代~40代男性という主要客に加えて、新しい顧客である有職女性やシニア層の取り込みを図っていくという。

 

 また、立地に適応した時間帯別売場づくりに取り組むことで既存店舗の再生に乗り出す。

 新しい「ミニストップらしさ」の主軸となる戦術は、①食品スーパーの代替機能、②感動商品、③ファストフード(FF)再生の3本柱だ。

 

 まず、①食品スーパーの代替機能としては、お客さ視点の品揃えと店づくりを追求し、ミニストップにしかない商品提供に努める。

 

 ②感動商品は、1年間に10品発売を目標に戦略的に投下する。この10月には、「パステルなめらかプリンパフェ」(320円〈税込〉)、11月に安納芋ソフト(220円〈同〉)、12月に「フォンダンショコラ」(未定)、2015年1月に「練乳いちごパフェ」(未定)の発売が決まっている。

 

 ③ファストフード(FF)再生は、FFが競合との比較では強くないという認識に立ち、高付加価値商品を発売する。

 具体的には、ボリューム感を訴求した「ビッグアメリカンドッグ」(9月発売、108円〈同〉)、北海道産じゃがいもを使用した「じゃがバトン」(10月発売、160円〈同〉)、「プライムチキン」(11月発売、190円〈同〉)、「北海道新じゃがポテト」(11月発売、220円〈同〉)、ちくわの穴にポテトサラダを詰め込んで揚げた「ザ・ちくわ」(仮称:11月発売、160円〈同〉)、青森県の国産銘柄鶏を使用した「めぐみ鶏スナックから揚げ」(12月発売、220円〈同〉)など続々だ。

 

 販売促進策としては、業務資本提携するココストア(愛知県/盛田宏社長)とともに、11月に「北海道フェア」を実施。その他、「フランスフェア」「プレミアムフェス」なども実施する予定。

 

 従来の同社は、「飲料○円引き」「雑貨WAONポイント」付加などという具合にカテゴリーごとの販売促進が主流だったが。「年末感謝セール」や「WAON強化月間」など、季節に合わせた統一セールの形に変えていく。

 

 現在、ミニストップは、国内2160店、海外2446店の合計4606店を展開。2014年2月期の国内のチェーン全店売上高は3499億1400万円(対前期比0.8%減)を計上する。
 

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