柳井CEO、65歳引退宣言を撤回!

2009/09/14 00:00
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 ファーストリテイリング(山口県/柳井正社長)は2010年8月期の事業戦略説明会を開き、2020年の目標を売上高5兆円、経常利益1兆円と発表した。

 

 2005年の社長復帰時に示したビジョンは「2010年、売上1兆円、経常利益1500億円」。「それぞれ8000億円、1200億円で着地しそうだ」という。

 

 今回の「5兆円・1兆円プラン」を“大風呂敷”と冷笑する向きは少なくないだろうが、柳井氏はいたって本気だ。「企業経営とは現在の企業をどのようにして未来も成長できるようにするのかの1点だ」。

 

 その一環として、経営人材の育成にも乗り出し、「FR Management and Innovation Center」(通称:FRMIC)を設立。社内と全世界で合計200人を“経営者の入口”まで育てる。

 

 成功とともに、情熱を失い、事業意欲を失う創業者は多い。それがやがて企業の凋落につながっていく。だが、「企業の原点はベンチャー精神にある」と言い放つ柳井氏はいまだにベンチャー起業家そのもの。「65歳引退宣言」も「創業者である」ことを理由についに撤回した。

 

『チェーンストアエイジ』誌2009年9月15日号

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