失業率、2.7%に改善=休業者数は高水準―2月

2022/03/29 12:09
時事通信
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 総務省が29日発表した2月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は、前月比0.1ポイント低下の2.7%だった。就業者数は前月と同数だったが、完全失業者数が減り、2カ月ぶりに改善した。ただ、求職を控える動きに加え休業者数が高水準で推移しており、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」感染拡大の影響が出ている。  完全失業者数は、3万人減の188万人で、新たに求職した人が4万人減った。就業者数は6693万人。  休業者数(原数値)は、前年同月比12万人増の242万人。オミクロン株が広がった先月(249万人)に近い水準だった。  一方、厚生労働省が29日発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.21倍だった。前月を上回るのは2カ月連続。   有効求人倍率は、求職者1人に対し何件の求人があるかを示す。2月の有効求職者数は1.4%減の192万人で、0.2%減(245万人)となった有効求人数より減少幅が大きく、倍率を押し上げた。景気の先行指標とされる新規求人数は4.8%減少した。  厚労省は、「オミクロン株の感染拡大で、求職や求人を控える動きが見られる」と分析している。

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