メチャカリ、エアークローゼットに続いて、大丸松坂屋も参入 ファッションサブスクはアパレル業界を救うのか、これからどうなる?

2021/04/21 05:58
    油浅健一
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    ファッションサブスク企業の現状

    メチャカリは新品のサブスクが特徴。自社で二次流通まで持つからこそできる取り組み
    メチャカリは新品のサブスクが特徴。自社で二次流通まで持つからこそできる取り組み

     人気ブランド、アースミュージック&エコロジーなど多くのアパレルブランド、雑貨、飲食店、ホテルを展開するストライプインターナショナル(岡山県/立花隆央社長)。同社が15年から展開するメチャカリは、中古品ではなく、新品を貸し出すのが特徴だ。返却された衣服は検品の上、古着として直営サイトやZOZO USEDで販売される。自社商品のムダのない流通エコシステムを確立しているのだ。

     すでに会員数は2万人を超え、損益分岐点を超えるといい、さらなるサービスの拡充で業界トップのエアークローゼットを追う。メーカー単独でのサービスのためブランドが限定されることがネックだが、同社ブランドのファンにとってはメリットの大きいサービスといえるだろう

     大丸松坂屋百貨店(東京都/澤田太郎社長)は2021年3月にファッションサブスクに参入した。これまでに築いた出店ブランドとの信頼関係を生かした魅力的な商品ラインナップが強みという。リアルではないものの顧客コミュニケーションにおけるきめこまかさやも他社にはない。月額1万1,800円で3着までレンタルでき、そのまま購入もできる。5年後には20万着で会員数3万人、売上高55億~60億円をめざすという。

     エアークローゼットがまだ手を付けていない男性用のファッションサブスクサービスではleeapが奮闘している。小売からシフトし、16年からメンズに絞ったアパレルサブスクを展開。会員数は非公開だが、男性のファッション特性を考え抜いての定額制とあって、一定の支持を集めている。

     業界トップのエアークローゼットは、メンズへの展開について「ニーズはある。体制が整えば」としっかりと視野に入れており、同社が参入となれば今後メンズのサブスク市場もさらに活性化しそうだ。

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