部門粗利益が大幅増!差別化に成功した光洋の鮮魚戦略とは
鮮魚店を祖業とする光洋(大阪府/平田炎社長)は、鮮魚部門を看板としている。23年度は自社プロセスセンター(PC)での加工比率を高め、インストアでの独自化商品の開発に注力。寿司・刺身などの簡便・即食商品をリニューアルするなどして、売上・利益のさらなる向上を図っている。
天然魚使用の寿司・刺身の売上が好調
光洋の鮮魚部門は、20年からコロナ禍による内食需要の高まりに伴って売上は右肩上がりだった。しかし、22年秋を境に売上の成長が鈍化。水産商品部部長の濵中竜一氏は「その時点で、行動制限が徐々に緩和されるであろう23年度には、さらに売上が落ちることは目に見えていた。そのため、簡便・即食商品を中心にさらなる独自化の深耕を進め、集客につなげるとともに売上・利益を確保していかなければならないと考えた」と振り返る。
![濵中竜一氏](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2023/12/dcs231215_074_002.png)
そこで光洋はアウトパックの比率を高め、それによって浮いた人時をインストア商品の製造に割くことで専門性の高い商品の開発を進めた。まず、それまでは店内で行っていたスモークサーモンの製造や、エビのパック詰めなどの多くの作業を自社PCや外部ベンダーに任せた。取締役商品本部長の小林聡一郎氏は「インストア作業の力のいれどころを見直し、オペレーションにメリハリをつけた」と説明する。
そのうえで、差別化商品として
食品MD大全2024 の新着記事
-
2023/12/14
EDLP 深化に、ダブルブランド増強!オーケーの最新MD 戦略を分析! -
2023/12/13
「あらゆる層に全方位対応」 ヤオコーの最新MDを徹底解説! -
2023/12/13
ミシュランシェフ監修商品も!素材、総菜強化のイオンリテール冷食戦略 -
2023/12/13
ハローデイ、グロサリーで粗利確保しつつ低価格イメージ醸成する手法とは -
2023/12/12
本格志向で“高タイパ”!カスミ、MiiLを軸にした新たな総菜戦略とは -
2023/12/12
PC 活用で独自化と価格政策に注力!用意周到なライフの精肉戦略とは
この特集の一覧はこちら [14記事]
![食品MD大全2024](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2023/12/IMG_1145.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=f27d810815d5c022cabcfaa7afc30616)
光洋(KOHYO)の記事ランキング
- 2019-06-01「食を通じたライフデザイン企業」めざし、新しいSMを創造=光洋 平田 炎 社長
- 2023-12-12部門粗利益が大幅増!差別化に成功した光洋の鮮魚戦略とは
関連記事ランキング
- 2024-06-26上場食品スーパー決算ランキング2024 好決算目立つも格差拡大
- 2024-07-11リニューアルでロピア化した「スーパーバリュー草加店」の売場を解説!
- 2024-07-01スマホ1つでレジまで…進化するスーパーマーケットアプリの現在地
- 2024-06-17フードウェイ上大岡mioka店の売場づくりを徹底解説!横浜3店目
- 2024-07-12「地場DS」でわずか5店舗でも競争勝ち抜く日東物産の戦略
- 2024-07-05人手不足時代に小売業がとるべき2つのアクションとは
- 2024-07-05あのチェーンも導入!食品スーパーの「量り売り」、成功の秘訣は?
- 2024-07-01ヤオコーの南北政策の旗艦店、伊奈店のシニア対応MD徹底分析
- 2024-06-18ローカルスーパー生き残りの一手!オギノHDが青果卸買収のねらい
- 2024-06-17ヤオコー、バローHD、サミット 24年3月期決算分析と今期の戦略
関連キーワードの記事を探す
ロピア、初のFC、初の沖縄店舗を徹底調査!本土と同じ点、違う点とは
週刊スーパーマーケットニュース Uber Eatsが人手不足と「食料品アクセス問題」を解決
上場食品スーパー決算ランキング2024 好決算目立つも格差拡大
サステナブル商品 小売やメーカーの取り組みが進み生活者の関心も高くなる傾向
店舗サイドから仕掛けるきっかけのひとつとして売場の注目度を高め販売実績向上をめざす
独自化と低価格の両面狙う!食品小売業の2024 年の商品政策総まとめ