23年2月1日号 新戦略!ネットスーパーVSクイックコマース

コロナ禍で大きくニーズが伸びたネットスーパーとクイックコマース。しかし、実は食品通販全体に占めるネットスーパーの比率はまだわずか5%弱なのです。本特集の調査によると、ネットスーパー利用者は3割未満で、クイックコマースでは1割にも達していません。また、行動制限が解除されるなかで以前のライフスタイルに戻り、ネットスーパーを使わなくなる人も出てきました。コロナ後の市場拡大が不透明ななか、そもそも収益性の低さという大きな課題もあります。
本特集では、西友、バロー、OniGO、7NOWなど、ネットスーパーやクイックコマースにおいて、先進的な取り組みで一定の成果を出している合計9社の戦略のほか、本誌独自の消費者調査、小売業のDX支援に取り組む望月洋志氏が解説する「ネットスーパー成功のヒント」も掲載しています。
多くの問題をクリアし、ネットスーパーやクイックコマースで売上と利益を確保して成長軌道に乗せるため、ぜひ本特集をお読みいただき、今後の事業拡大につなげてください

電子書籍を閲覧する

編集後記

年末年始は故郷の福井県で過ごしました。地元はDgSのゲンキー本社に近く、DgS激戦地です。実家からクルマで5分圏内に「ゲンキー」が2店、「クスリのアオキ」「V・ドラッグ」が1店ずつあり、さらに現在CVS撤退跡地に「コスモス薬品」が建設中です。食品の価格競争が激化するなか、2店あったSMのうち1店は閉店し、もう1店は食提案をより強化した業態に転換しました。 DgS店舗を巡回して気づいたのは、入店後に食品売場に直進する人が少なくないこと。生鮮品も手慣れた様子で購入されるようになっています。すでに食品は立派な来店動機となっているようです。食の買い場が大きく変わりつつあると感じた年の瀬でした。

大宮

2023年になって早くも1カ月が経ちました。新型コロナウイルスの感染が国内で初めて確認されたのが2020年1月15日のこと。コロナ禍4年目に突入し、以前の生活を“少し昔”に感じる方も増えてきたのではないでしょうか。 3年前から流通業界も大きく変わりました。M&Aに企業間提携、他エリアへの進出、値上げラッシュ、トップ交代……と3年前には想像できなかったようなことが現実に起こっています。その一方で、3年前に有力チェーンと言われていた企業のほとんどは、現在もその強さを維持しています。 変化の激しい時代だからこそ、「変わらないこと」にも目を向けて、取材活動をしていきたいと思います。

小野

記事一覧

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態