【米ウォルグリーン】 合併効果で9~11月期は4割の営業増益

2016/01/15 00:00
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 米ドラッグストア大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(BA)が発表した2015年9~11月期の業績は、売上高が前年同期比48.5%増の290億330万ドル(約3兆4840億円、1ドル=120円換算)、営業利益が39.3%増の14億6800万ドル、純利益が27.4%増の11億1700万ドルと大幅な増収増益となった。

 

 同社は14年12月に英アライアンス・ブーツと合併しており、その効果が出た。合併による相乗効果は通期で10億ドルに達すると同社では予測している。

 

 事業セグメント別では、米国リテール・ファーマシー事業の売上高が4.2%増の204億ドル。既存店ベースの売上高は5.8%増と好調だった。全売上高の約7割を占める調剤部門の売り上げが、既存店ベースで9.3%増と大きく伸びた。調剤部門を除く一般用医薬品や日用品などいわゆるフロントエンドの売上高は既存店ベースで0.6%減だった。

 

 英国、アイルランド、タイなどを含む国際リテール・ファーマシー事業の売上高は35億ドル。為替変動の影響を除けば既存店売上高は2.2%の増加だった。

 

 アライアンス・ヘルスケアを中心とする医薬品卸事業の売上高は58億ドルだった。ドイツやトルコでの事業が堅調だったことに加えて、ノルウェーでの売り上げが伸びた。

 

 ウォルグリーンBAは15年10月、米ドラッグストア業界3位のライト・エイドを172億ドルで買収すると発表している。ライト・エイドが2月4日に開催を予定している臨時株主総会で承認されれば、16年後半にも買収を完了する見込みだ。

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