規格外の新鮮野菜をジュースに モスバーガーが「ドリンクスタンド」を開発した理由
全国に「モスバーガー」を約1300店舗展開するモスフードサービス(東京都/中村栄輔社長)が2024年8月、ドリンクスタンド「Stand by Mos」を東武東上線「池袋」駅改札内(東京都豊島区)にオープンした。
規格外のため市場に流通しない野菜を活用してフードロスの削減に取り組みつつ野菜摂取の機会を創出して、高まる健康志向にも応える新業態となっている。
「モスバーガー」では規格外の野菜をドリンク・スープに加工
Stand by Mosのメニューは、ジュースやスムージー、スープなどのドリンクを中心に約15種類(時期によって変動あり)。
規格外のトマトやバナナを使った「モストマトジュース」「モスバナナミルクスムージー」のほか、レモンの加工時に余った皮をシロップ漬けにしてつくった「ホットレモネード」、生食に向かないため廃棄されることが多い親生姜を使用した「モスジンジャーラテ」など、素材やメニューにこだわって商品を開発している。
また、軽食としてソフトクリームや、モスフードサービスのECサイトで販売する国産野菜のスープもラインアップした。

Stand by Mos
所在地: 東京都豊島区西池袋1-1-21
東武東上線「池袋」駅〈中央1改札内〉
営業時間: 9:00~21:00
電話番号: ─
かねて、ハンバーガーなどの具材に産地と生産者が明らかな新鮮な野菜を使うことにこだわってきたモスバーガー。Stand byMosのメニューでも、独自にサプライチェーンを構築してきた全国の120産地、約2000軒(24年12月末時点)の契約産地(農家)の野菜を積極的に使用する。

仕入れる野菜は、栽培において農薬や化学肥料を極力使わないなど一定の基準をクリアしたもの。それらは一度、モスフードサービスが契約する野菜センターに集まり、そこで規格外の野菜を抽出する。
たとえばトマトであれば、味や品質には問題はないが、ハンバーガーのバンズのサイズに合わなかったり、色味が赤すぎたりといった理由で商品の具材としては使用できないものを選別し、ジュースに活用しているという。製法にもこだわっており、「モストマトジュース」はトマト、塩、水のみを使い、新鮮なトマトそのままのおいしさを味わえる商品に仕上げた。
メニューの開発にあたっては、試飲した社員の意見を聞きながら試行錯誤を繰り返した。野菜が苦手な人にもおいしく飲んでもらえるように、使用する素材や製法を吟味したという。
さらなる認知度拡大に向け「モスバーガー」との連携も

Stand by Mosは、部署を横断してつくられた社内のプロジェクトチームが考案した。プロジェクトリーダーで、執行役員社長室長の金田泰明氏は、「社会的にフードロス削減や健康への関心が高まっているなかで、野菜のおいしさにこだわるというわれわれの強みを生かして何かできないか考えた」と話す。
そこで、
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