推定年商70億超!? 超繁盛店「スーパー三和トレッサ横浜店」の売場を分析

2019/12/03 05:30
矢野清嗣

本連載の第1回で、三和(東京都/小山克已社長)の超繁盛店「スーパー三和ラゾーナ川崎店」(神奈川県川崎市)の売場をレポートした。推定年商70億円と同社ナンバーワン店舗と見られるラゾーナ川崎店だが、三和の幹部によれば、同店に匹敵する売上高を誇る店舗があるという。神奈川県横浜市のショッピングセンター「TRESSA (トレッサ)横浜」内に入る「スーパー三和トレッサ横浜店」だ。同店の強さを売場から探っていく。
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トヨタグループ運営の「オートモール併設型ショッピングセンター」

 「スーパー三和トレッサ横浜店」(以下、トレッサ横浜店)が入る「トレッサ横浜」は、神奈川県横浜市港北区の住宅街に立地する。北棟(2007年12月開業)と、横浜環状2号線を挟んで向かいにある南棟(08年3月開業)の2棟からなるショッピングセンターで、敷地面積は約7万1000㎡、店舗面積は約6万㎡になる。管理運営はトヨタ自動車の100%子会社であるトヨタオートモールクリエイトが担う。

 トヨタ・ダイハツブランドの販売店、整備工場からなる「オートモール」が北棟1~2階に入るトレッサ横浜。オートモール併設型ショッピングセンターはおそらくここが国内初であると思われる。南棟には三和のほか「無印良品」「セリア」などが入り、両棟合わせたテナント数は約220に上る。

 トレッサ横浜店の売場を見ていく前に、トレッサ横浜のショッピングセンターとしての魅力に注目したい。筆者はこれまで多くの商業施設を訪ねてきたが、トレッサ横浜ほど「伸び伸びとした」印象のショッピングセンターはほとんどないと言っていいだろう。

 一般にショッピングセンターは管理や規制が多いため、型にはめられたような売場になるケースがよく見られる。こうした「管理型」の商業施設の売場からは、「迫ってくるもの」が感じられないことが多い。一方、「非・管理型」のショッピングセンターであるトレッサ横浜では、それぞれのテナントが伸び伸びと運営をしており、感覚的な話になるが、売場そのものがゆったりとしている。

 来店客の服装にも注目したい。一般的な大型ショッピングセンターは、外出用の服を着て訪れるお客が多いが、トレッサ横浜はそうした“おしゃれ着”のお客だけでなく、普段着のお客もよく見かける。中核の食品スーパーであるトレッサ横浜店の売場を見ても、いわゆる「商業施設内の食品スーパー」ではなく、「普通の食品スーパー」に近い雰囲気がある。

 また、周辺に競合店が少ないこともあってか、客層は幅広く、週末がもちろん平日も店内には「ざわめき」がある。「オートモール」というユニークなコンテンツと、三和をはじめとした魅力あるテナント群が来店動機となり、同時に客層の幅を広げていると思われる。

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