オーケー銀座店、高級店街で挑戦した 新しい売場・商品づくりを一挙紹介

2023/11/09 05:59
大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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ベーカリースイーツも投入
サステナブルな商品も

 インストアベーカリーでも、想像より多く銀座店限定商品が投入されていた。
 たとえば売場の目立つ場所では、フランスパン専用粉と酵母にサワー種を加えた独自配合の粉を使用する「銀座バタール」(164円)や「銀座バゲット」(214円)を販売する。
「銀座バタール」と「銀座バゲット」
 オーケーの看板商品の1つになりつつある焼き立てピザでも、銀座店限定メニューとして「きのことベーコンのトリュフソースピザ」(ホール1枚・約30cm729円、4分の1カット185 円:税抜・非会員価格)を提案していた。
銀座店限定メニューとして「きのことベーコンのトリュフソースピザ」
看板メニューのピザでも、銀座店限定メニューとして「きのことベーコンのトリュフソースピザ」を投入している

 また、ベーカリー売場導入部の目立つ場所に冷蔵ケースを設置。手作りのサンドイッチやスイーツの銀座店限定商品を訴求していた。
手作りのサンドイッチやスイーツの売場
 サンドイッチでは、ベーグルサンドの「照り焼きチキン&たまご」と「ベーコン&たまご」(各263円:税抜・会員現金払い価格、以下同)や、クロワッサンサンドの「ごぼう&チーズ」(260円)、「ローストビーフ&黒オリーブ」(290円)など、使用するパンや具材に特徴を持たせた商品を提供している。
ベーグルサンドの「照り焼きチキン&たまご」
 手作りスイーツは昨今、食品スーパー各社が開発に注力している商品だ。
 銀座店では、「タルト」「フルーツコッタ」「モンブラン」(各388円)などを販売。素材に旬のフルーツを使用した商品を中心に開発し、売場で存在感を放っていた。
旬のフルーツを使用したスイーツを中心に開発している
 そのほかスイーツでは、カボチャ煮などの和総菜が並ぶコーナーでも「さつま芋と南瓜のぷりん(特製カラメル付き)」(349円)を銀座店限定商品として販売。野菜天ぷらの端材を活用した商品で、食品ロス削減など、サステナビリティにも配所した商品開発を行っている。
「さつま芋と南瓜のぷりん(特製カラメル付き)」(349円)
 このようにオーケーが多数の新たな試みに挑戦している銀座店。その取り組みからはオーケーの売場や商品の着実な進化が見られ、これらは既存店や今後の出店において、オーケーの競争力をさらに底上げすることにつながりそうだ。
 
【店舗概要】
オープン日:10月17日
所在地  :東京都中央区銀座3-2-1 マロニエゲート銀座2 B1・B2
営業時間 :8:30~21:30
売場面積 :2140.40㎡(647.47坪)
駐車台数 :194台 (マロニエゲート銀座1:78台、マロニエゲート銀座2:37台、マロニエゲート銀座3:79台)
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記事執筆者

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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