特殊卵市場、栄養面やSDGsの観点でも注目度大、メニュー提案でトライアルを促す
環境配慮の観点から平飼い卵が徐々に浸透
特殊卵はビタミンEやヨウ素などの栄養素を含む機能性に特化したもの、平飼いをはじめとした飼育環境に配慮したもの、味や色つやにこだわったものなどがあり、近年はサステナブルの観点から平飼い訴求の卵が伸長傾向にある。
JA全農たまごではα-リノレン酸や葉酸、ビタミンEを豊富に含んだ「しんたまご」をはじめ、鶏たちが自由に動き回れる環境で飼育した「平飼いたまご」や持続可能性に配慮した鶏卵・鶏肉JASを日本で初めて取得した「サステナブルエッグ」など特殊卵の開発に力を入れている。
なかでも「とくたま」はコクのある黄身のおいしさと色にこだわった卵かけご飯に最適なたまごで、消費者や流通バイヤーからも高い評価を得ている。
栄養豊富な卵は食品スーパーにとってなくてはならないカテゴリーだが、日常使いの商品ということもあり、店頭では安易な価格訴求に陥りやすい。
しかし付加価値型商品である特殊卵は、豊富な栄養価や飼育環境へのこだわり、味わいの違いを伝えることで、カテゴリーの単価アップも期待できるだろう。
卵は目玉焼きやオムレツ、ゆで卵といった朝食メニューの定番だけでなく、和食・洋食・中華など、どんな料理にも使える万能素材でもある。特殊卵そのものが持つ魅力に加え、消費者が興味を持つメニュー提案で気付きを与え、トライアルの獲得やカテゴリーの活性化につなげていきたいところだ。
売場活性化のためのMD EDITION の新着記事
-
2024/11/12
シチュー市場、秋冬の煮込み料理の定番アレンジメニュー提案でトライアル促進へ -
2024/11/09
卸オリジナル商品市場、トレンドを取り入れた付加価値の高い商品開発が加速 -
2024/10/22
機能性ヨーグルト、24年度上期の市場は厳しい状況、機能訴求で市場回復を図る -
2024/10/22
おせち市場、「おせちのカジュアル化」も追い風に、販売機会の拡大で市場はますます好調! -
2024/10/09
シリアル市場、健康志向を背景に需要拡大 グラノーラ・コーンフレークが好調に推移 -
2024/10/08
世界中でプラントベースフード市場が急成長、この10年で約2.5倍に拡大
この特集の一覧はこちら [150記事]
関連記事ランキング
- 2024-10-23スンドゥブ市場、韓国ブームを背景に好調に推移、喫食経験率アップが目標
- 2024-10-22おせち市場、「おせちのカジュアル化」も追い風に、販売機会の拡大で市場はますます好調!
- 2024-10-22機能性ヨーグルト、24年度上期の市場は厳しい状況、機能訴求で市場回復を図る
- 2024-11-09卸オリジナル商品市場、トレンドを取り入れた付加価値の高い商品開発が加速
- 2024-11-12シチュー市場、秋冬の煮込み料理の定番アレンジメニュー提案でトライアル促進へ
- 2024-10-09シリアル市場、健康志向を背景に需要拡大 グラノーラ・コーンフレークが好調に推移
- 2024-10-21朝食に菓子・デザートが増加!?長期的なトレンドの変化を探る
- 2024-10-21健康・機能性市場トレンド2024 秋・冬
- 2024-11-11低カロリー甘味料市場、ライトユーザーの離脱が目立ち厳しい状況が続く
- 2023-06-30韓国食材、ブームから「食卓の定番」に!韓国食品メーカー4社が語るマーケティング戦略とは
関連キーワードの記事を探す
低カロリー甘味料市場、ライトユーザーの離脱が目立ち厳しい状況が続く
即席麺市場、秋冬の需要期に向けて各社からこだわりの新商品が続々登場
栄養を通じて受験生をサポートする明治の「受験飯」、24年度はさらなる認知拡大をめざす
低カロリー甘味料市場、ライトユーザーの離脱が目立ち厳しい状況が続く
即席麺市場、秋冬の需要期に向けて各社からこだわりの新商品が続々登場