2022年春・夏のヒット商品、各カテゴリーの1位は?健康訴求や節約志向の商品が上位に
健康ニーズに応える機能性表示食品が増加

コロナ禍以降、普段の食生活の中で健康を意識する人が増えており、健康を切り口とした商品群も売場に増えている。
健康訴求のカテゴリーとして最もポピュラーなのが、ヨーグルト類だろう。「明治プロビオヨーグルトLG21無添加」は、砂糖・甘味料不使用で毎日食べ続けやすいヨーグルト。「明治プロビオヨーグルトLG21」ブランドは、同社の独自乳酸菌である「LG21乳酸菌」が一時的な胃の負担をやわらげるのを助ける効果が認められたことから22年12月より機能性表示食品へ進化し、リニューアル発売される。
また、ドリンクヨーグルトの定番である「明治ブルガリアのむヨーグルト」は、「子あり世代」「子なし働く世代」「シニア世代」の各ターゲットのニーズに合わせた規格へとリニューアル。なかでも「カルシウムと鉄分」は自身の健康のために余計なものをとらず、栄養素添加を求める「子なし働く世代」から高い支持を集め、売上拡大につながっている。
マルサンアイの「豆乳グルト」は「お通じを改善する」というヘルスクレームを掲げた機能性表示食品として今春リニューアル。植物性ヨーグルト売上No.1*の同品は、11年連続で売上を拡大しているが、機能性表示食品となったことで店頭でも商品特長をより訴求しやすくなっている。
サラヤの「ラカントSシロップ」は、ウリ科の植物羅漢果から抽出した高純度羅漢果エキスによるカロリーゼロの甘味料「ラカントS」のシロップタイプ。今期は原料の配合バランスを見直し、羅漢果の風味を生かしたすっきりとした甘さにリニューアルしたことで、新規ユーザー獲得につながった。
創味食品では、ロングセラー商品「創味のつゆ」から、塩分を30%カットした「創味のつゆ 減塩タイプ」を発売。濃厚一番だしをたっぷりと使用し、だしの風味を際立たせる本醸造醤油と利尻昆布を加えることで減塩タイプでもコクのある味に仕上がっている。
夏場の熱中症対策として、注目されているのが経口補水液。日本コカ・コーラの「アクエリアス経口補水液」はすっきりとした柑橘フレーバーで、汗をかいた体が求める水分と電解質を手軽にすばやく補給できる商品。家庭内でのストックとしてとくにシニア層からの支持が高くなっている。
*インテージSRI+ 植物性ヨーグルトカテゴリー 2018年11月~2021年10月累計販売金額
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