厳しい残暑と台風接近に注意!2021年9月に強化すべきMDを解説
この連載では毎月、気象庁の発表する「3か月予報」の中で“最も未来”(3か月目)の予報をベースに、ウェザーMDの実践方法を紹介していきます。今回は、気象庁2021年6月25日発表の3か月予報をベースにした、2021年9月のウェザーMDのポイントを解説します。流通小売企業に関わる皆さまの、計画立案の参考になれば幸いです。
2020年9月の天候
まず、前年(2020年)9月の天候を振り返ります(図表①参照)。2020年9月は上旬、台風9号、10号が立て続けに九州の西海上に接近し、南からの暖かく湿った空気が大量に日本列島に流れ込む状態が続いたため全国的に顕著な高温となりました。中旬に入ると日本列島に秋雨前線が停滞、下旬は秋雨前線が日本の南海上に達し、上空に寒気が入りやすくなったため気温は全般に平年並に戻りました。月間トータルで考えると北日本、東日本で平年よりかなり高め、西日本でも高めと、南西諸島を除いて残暑厳しい9月でした。
月間の降水量は、台風接近の影響を受けた九州や東北の日本海側で多めでしたが、それ以外は秋雨前線による大雨があまりなかったこともあり、少なめでした。
2020年9月の、特筆すべき天気に関する出来事は図表②のとおりです。客足あるいは販売動向に影響していると思われるものもあります。実績データの検証をされる際、あるいは前年のデータをもとに今年の予算を立てる際など、参考になさってください。
2021年9月の予報
まず、2021年9月の予報のポイントをまとめます。9月の気温は図表③のように、
・全国的に平年並か高め
という予報になっています。なお、降水量は沖縄地方で平年並だが多くなる可能性を示唆、それ以外は平年並の予想となっています。
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