サステナブル時代の小売重要キーワード「リコマース」「リファービッシュ」とは何か

文:松岡 由希子 (フリーランスライター)
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流通最旬キーワード

リコマース

RECOMMERCE

 リコマースとは、「Re(再利用・再生)」と「commerce(商取引)」からなる造語で、中古品をリアル店舗やオンラインで販売することをいう。世界全体の市場規模は2023年時点の1886億ドル(約27兆3470億円:1ドル=145円で換算)から年10%超増のペースで拡大し、28年には2758億ドル(約40兆円)に達すると予測されている。

 近年、小売業界では、環境負荷の低減やサーキュラーエコノミー(循環型経済)への取り組みとして、リコマースに参入する動きが広がってきた。

 仏カルフール(Carrefour)は20年3月から中古品売買を手がけるキャッシュ・コンバーターズ(Cash Converters)と提携し、お客が中古品を売買できるショップインショップ型の「カルフール・オケージョン(CarrefourOccasion)」をハイパーマーケット(HM)16店舗で展開している。テレビやカメラ、スマートフォン、時計、宝飾品など、お客が持ち込んだ中古品をキャッシュ・コンバーターズの専門スタッフが査定し、買い取る流れだ。

 21年11月には、フランス国内のユーザーを対象に、そのオンラインプラットフォームも立ち上げた。ユーザーからオンラインで買い取った中古品は、キャッシュ・コンバーターズがコンディションや動作を確認したうえで、12カ月の保証を付けて販売されている。

 また、米ウォルマート(W a lmart)では

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松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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