ウォルマートが「宅配自前化」に至るまでの軌跡とは

鈴木 敏仁 (R2Link代表)
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ウォルマートの宅配車両
ウォルマートによる宅配の「自前化」が加速している

 クルマで走行中に目の前をウォルマート(Walmart)のロゴを付けた宅配車が走り過ぎる光景を初めて目にした。

 私が路上でアマゾン(Amazon.com)の宅配車を初めて目撃したのは2014年のことである。今となっては常時街中で見かけるので普通の光景となってしまったが、そのときは“とうとう来たか”と目を見張ったものだ。ウォルマートの宅配車を見てそのときと同じような感慨を覚えたのであった。

 同社は自社宅配にとうとう本腰を入れ始めたようだ。

“買物代行”ではなく“宅配代行”である理由

 誤解のなきよう最初に整理すると、ここでいう宅配とはギグワーカーを利用した短時間宅配で、既存の大手宅配企業がつくり上げてきたビジネスモデルとは少々異なる。

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記事執筆者

鈴木 敏仁 / R2Link 代表

在米30年以上、現在はロサンゼルス在住。1997年にアメリカでS.M.R., Inc設立、米国流通業界を軸としたコンテンツ作成ビジネスを開始。また企業が実施する米国流通研修の企画およびコーディネートも合わせてスタート。1998年にリテールウェブを開設。年間訪問店数はのべ600店舗超、現場検証に基づいた分析をモットーとする。

著書

『ソリューションを売れ!』(ニューフォーマット研究所)
『誰も書かなかったウォルマートの流通革命』(商業界)

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