日本の小売業1000社ランキング2022 収益認識基準会計で勢力図激変!?【特別編集版】

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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企業間格差が鮮明に

 コロナ禍1年目の20年度では、SMDgSなどの一部業態が特需を受け、実力以上の業績となった企業も少なくなく、業態間の格差が顕著だったのに対し、2年目の21年度では業態間格差に加え企業間格差も見え始めた。特需を追い風にさらなる成長を遂げることができた企業とそうでない企業の実力差があらわになった格好だ。

 今後も激しい競争が続くなか、コロナ後の生き残りをかけて上位企業を中心とするM&A(合併・買収)も活発化するかもしれない。SM業界では、2112月には、オーケー(神奈川県)との争いに勝利したエイチ・ツー・オー リテイリング(大阪府)が関西スーパーマーケット(兵庫県:現・関西フードマーケット)と経営統合した。ホームセンター業界では、229月にアークランドサカモト(新潟県)がアークランズに商号変更し、2011月に子会社化していたビバホームを吸収合併している。

 本特集では、売上高のほか、売上高純利益率、自己資本比率、従業員一人当たり売上高などのランキングを業態別・地域別に記載している。アフターコロナが間近に迫りつつあるなか、生き残ることができるのはどの企業か──。本特集を読み、各業態の現状や今後の業界展望を読み解いてほしい。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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