会員制倉庫ビジネスの本質は商売で儲ける必要がないトラフィックビジネスである理由とは

中国でホールセラーの競争激化が話題になっている。事の発端は米ウォルマート(Walmart)系の「サムズクラブ(Sam’s Club)」と、アリババ(Alibaba)系の「フーマX」の2大ホールセラーが、人気のスイーツ「ドリアンミルフィーユ」をめぐって、あちらが下げればこちらも下げるといった値引き合戦を展開したことだ。
ネット上では「小学生のケンカみたいだ」と揶揄されていたほどだが、フーマXを運営するフーマ(Hema)のCEOが「生死を賭けた戦いだ」と発言して注目度がさらに上昇。ホールセラーという業態でシェアを取ることが、フーマにとってきわめて重要であることが示された。
日本でホールセラーといえば、米コストコ(Costco)が代表格であり、ほぼ一強状態である。一方中国ではサムズクラブが22都市で36店舗、対抗するようにフーマXが4都市に10店舗をそれぞれ展開。さらに今年1月には広東省深圳にコストコが中国6店舗目をオープンしている。年会費はサムズクラブが269元から、フーマXが258元から、コストコが299元と、いずれも日本円で5000円台になっている。
ホールセラーは小売の“最終形態”
さて、フーマが
チャイナ&アジアトレンド の新着記事
-
2025/04/04
中国の外食チェーンが頭を抱える、電子クーポンの「代理注文」とは -
2025/03/07
ドミノピザ、日本では大量閉店も中国では1000店舗突破の理由 -
2025/02/05
インフルエンサー頼みはもう古い!中国で流行する新たなライブコマースの形とは -
2024/12/16
苦戦続きの中国のショッピングモール、二次元コンテンツが起死回生の一手に -
2024/11/18
不況で飲食店がバタバタ倒れる中国 FC飲食店は急増している理由とは -
2024/10/18
スタバが劣勢、ラッキンも抜く?中国カフェ「コッティ」したたかな戦略とは
この連載の一覧はこちら [51記事]
