アパレル大再編時代の真相、悲運のバーニーズをラオックスは再建できるのか?
これに対して、1+2=3のままというものがある。これは、1が現金が枯渇して今にも潰れそうな状態になっており、多数の債権者、特に巨額な未回収債権を持つ銀行や、
最悪のM&Aとは、銀行に押しつけられてから考えること
私は、日本のアパレルのM&Aがどれにあたるのかをほとんど内部事情含めて分かっているが、このラオックスホールディングスもご多分にもれず、銀行様の「
ある人は、外国人向けデューディーフリーショップだといい、ある人は、パソコンを秋葉原で売っている家電量販店だという。このラオックス、グループ事業内容を見ると、リテール、海外事業、アセット・サービス事業と書かれている。古くはオンワードと組み、越境販売をやっていたが、今はどうなのだろうか。私はこの3つに事業シナジーは全く見えないし、
ラオックスホールディングスはCEOは中国人の羅怡文氏がずっと勤め、実務である社長職は日本人が担う経営体制で、つい先日前任者の飯田健作氏が社長を退任し、現在はダイエー出身の矢野輝治氏が社長COOを務めている。過去に私の知人も社長を務めたが数ヶ月で辞めてしまったし、私自身も同じ大学の先輩後輩の関係の方から推薦され、羅氏とお会いしたことがあるのだが、私などには目もくれず相手にもしてもらえなかった。
それだけ、高い見識をお持ちの方なのだろう。さてラオックスホールディングスは2018年にカタログ通販の老舗シャディを傘下に収めているのだが、割と苦戦しているようだった。日本のカタログ通販が全滅しそうな中、生き残っている2社の再建と成長に大きく寄与した私を無視するほどの大人物だ。きっと、バーニーズも見事に再建してくれることだろうと思う。私の再建プランは、ファンドなどにまとめてだしているが、今回は公開せず静観させてもらう。見事、この悲運な大型専門店を再建し、ターンアラウンド・マネージャの私を相手にしないほどの高い見識で皆を驚かせていただきたいと心から願う次第だ。
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プロフィール
河合 拓(経営コンサルタント)
ビジネスモデル改革、ブランド再生、DXなどから企業買収、
デジタルSPA、Tokyo city showroom 戦略など斬新な戦略コンセプトを産業界へ提言
筆者へのコンタクト
https://takukawai.com/contact/
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