佐藤勝人の「本当に強い店」づくり#3 4パターンのチラシを使い分け集客し、囲い込む方法とは

2021/08/20 05:51
    日本販売促進研究所 商業経営コンサルタント 佐藤勝人
    Pocket

    ターゲットを狙い撃つ手配りチラシ

     さて、次は手配りチラシです。手配りチラシのコツは、「その人にとってお得になる情報をきちんと載せる」ことです。手配りチラシは、いわば強制的に送りつける折込チラシやポスティングと違い、まず受け取ってもらえるかどうか、というハードルがあります。多くの人が身に覚えのあることと思いますが、道端でチラシを差し出されたとき、チラッと見て「自分には関係ないものだな」と思うと、そのまま受け取らずに避けて通るかゴミ箱に直行でしょう。

     手配りチラシを効果的なものにするためには、ターゲットの年齢や性別に合わせ、キャッチコピーなどを変えたいくつかのパターンを用意しておくと良いでしょう。チラッと見て、「これは自分に向けたものだ!」と思わせるのです。キャッチコピーのセンスが最も問われるチラシとも言えます。そこまでして手配りチラシが必要か?と思われる方もいるかもしれませんが、手配りチラシには、より効率よくターゲット層を狙い撃ちする力があります。たとえば、スーパーのチラシを配りたいのであれば、お迎えの主婦層をねらい幼稚園や保育園の周りで配布すれば効率は抜群です。

     最後は店頭チラシです。このチラシの目的は、訪れたお客に「もう一品」を買わせることです。今日の目玉商品などをわかりやすく掲載したチラシで、「今買ってもらう」「ついでに買ってもらう」ことで客単価を伸ばすのです。

    1 2 3 4 5
    © 2024 by Diamond Retail Media

    興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
    DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

    ジャンル
    業態