上位企業が軒並み苦戦!? 上場アパレル専門チェーン売上ランキング2020

2020/08/03 05:45
森田俊一(流通ジャーナリスト)

2019年度の上場衣料品専門チェーンの売上ランキングは、上位10社のうち増収を果たしたのは4社にとどまった。前年度に続き厳しい状況が続く中、2020年に入ってからは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、各社は大打撃を受けている。強い逆風も吹き荒れる衣料品専門店業界。前年度の売上ランキングを振り返っていこう。

強さ見せつけたファストリ

 上場衣料品専門店の売上ランキング首位は、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(山口県)。2019年8月期(連結)の売上高は2兆2905億円(対前期比7.5%増)、営業利益は2579億円(同9.1%増)と増収・営業増益で、売上・利益ともに過去最高を更新した。

 事業別の売上高をみてみると、競争激化などを要因に、国内ユニクロ事業は営業減益となったものの、海外ユニクロ事業とジーユー事業がけん引役となり、全体業績を押し上げた。

 2位のしまむら(埼玉県)は、前期に続いて低迷状態から抜け出せず、20年2月期業績(連結)では、売上高が5219億円(同4.4%減)、営業利益は229億円(同9.7%減)と3期連続の減収・営業減益に沈んだ。

 しまむらは今期(21年2月期)第1四半期も業績低迷が続いていたが、第2四半期に入ってからは、既存店売上高は対前年同月比27%増、7月も同9.1%増と業績が業績回復の兆しも見え始めている。

 同社は7月の好調について、「リラクシングウエア、インテリア関連商品が前月に続いて好調だった」と説明。長引く巣篭もり消費の恩恵を受けたとみられるが、このまま回復基調をたどるのか。先行きの動向から目が離せない。

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